54.東目屋層Ⅱ)(ひがしめやそう)

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 金谷(1950)の命名によるが、ここでは大沢(1962)の再定義による。模式地は、西目屋村田代付近。弘前地域南西部に広く分布する。岩相は、シルト岩から成り、砂岩・酸性軽石凝灰岩及び礫岩を挟む。シルト岩は凝灰質~砂質であり、ほとんど無層理に近く、走向及び傾斜はシルト岩に挟まれている他の薄層によってのみ知ることができる。砂岩は、粗粒~細粒で凝灰質であり、ときに小円礫を含む。多数の有孔虫*56、貝化石、珪藻類、海綿の骨針などを産する。層厚は100~200m。
 備考:井上・酒井(1960)、岩佐(1962)、北村ほか(1972)の東目屋層に相当する。