55.早瀬森層Ⅲ)(はやせもりそう)

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 岩井(1965)の命名によるが、ここでは北村ほか(1972)の再定義による。模式地は、大鰐町早瀬森。模式地を中心として、北西に狭く南東に幅広い鋭三角形状に分布する。岩相は、主として流紋岩の溶岩とその火砕岩*5から成り、黒色シルト岩または黒褐色珪質シルト岩を挟む。南東部では、シルト岩と凝灰岩の不規則な互層となる。Sagarites sp. や有孔虫の化石を産する。層厚は700m。
 備考:井上・三橋(1962)が虹貝層及び島田層としたものの大部分と遠部層としたものの一部、岩井(1965)が早瀬森層及び砥沢層としたものの一部、虹貝層の下部及び島田川流紋岩部層にほぼ相当する。