57.屏風山砂丘砂Ⅵ)(びょうぶさんさきゅうさ)

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 小貫ほか(1963)の命名による。屏風山を構成する山田野段丘及び出来島段丘の表面を覆う砂丘砂をいう。岩相は、よく淘汰された細砂から成り、東へ向かって急傾斜する偽層*57が発達するのが特徴である。この地域の卓越風である冬期の北西季節風によって形成された砂丘である。この卓越風の方向と直角な伸びを持つ横列砂丘と、平行に発達する縦列砂丘とがある。前者は海岸線に近接して分布し、後者はその背後に見られる。これらのさらに背後には、平面形が三ヶ月形をした「ふきだまり砂丘」が形成されている。層厚は20m以上。