64.山田野層Ⅶ)(やまだのそう)

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 金谷(1949)の命名によるが、ここでは小貫ほか(1963)の再定義による。模式地は、鰺ヶ沢山田野付近。標高20~40mの山田野段丘(中位段丘相当)を構成する砂層で、屏風山の大部分を占めて細長く分布する。岩相は、層理の発達した淘汰の良い褐色中粒砂で海成堆積物と考えられる。ただ、模式地ではかなり火山灰質となっている。金木町付近では、下部が礫を含む砂、中部が成層砂及びシルト、上部が細~中礫を含む砂より成る。上位には茶褐色火山灰が載る。層厚は6~40m。
 備考:酒井(1958、1960)、岩井(1965)の山田野層に相当する。