村岡・長谷(1989)の命名による。模式地は、黒石市六萬平西縁の法立沢。模式地付近と法峠西部に孤立した小さな分布を示す。岩相は、軽石混じりの粗粒凝灰質砂岩・中粒凝灰質砂岩が主体を成し、斜交葉理が発達する。下部では固結度がやや高く、砂管・貝化石を含むなど、岩相的には大釈迦層の砂岩と識別困難である。上部は固結度が低く、現在の海浜砂とほとんど区別できない。八甲田第2期火砕流堆積物を挟む。八甲田火砕流堆積物との層序関係から、約40~65万年前の堆積物とされる。貝化石を含む。青荷凝灰岩(村岡・長谷:1990)及び小高ほか(1970)の大釈迦層上部や八甲田第1期火砕流堆積物を不整合に覆う。層厚は約80m。
備考:岩井(1965)の遠手沢層、小高ほか(1970)の大釈迦層の一部に相当する。