第3節 東北日本弧の古地理

46 ~ 46 / 649ページ
 1970年代以降、島弧としての日本をプレートテクトニクスの立場から解釈する提案がなされ、この立場で新生界の地史を議論した論文が現れるようになった。その先駆として、Volcanic front (火山フロント*1)の概念が提唱され、放射年代測定*2や微化石層序学*3、古地磁気層序学*4に基づいた詳細な年代論が展開されるようになった。
 ここでは、新第三紀中新世以降の古地理図を、「日本の新生界層序と地史」(鹿野ほか編,1991)から転載し、それに基いて概説する。