5.縄文時代の食生活

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 縄文時代人の食生活については、遺跡から発見される食料の残り滓によりある程度知ることができる。これら食料の残り滓は、多くの人々が目に触れる遺物包蔵(含)遺跡では腐食し残存しないが、貝塚・低湿地・泥炭層などでの遺跡では残存することが多く、当時の食生活に関する資料を享受することが可能である。その理由は、例えば貝塚は端的に言うと、縄文人を含めて古代人のゴミ捨て場であり、生活用具の破損物をはじめ、食料の残り滓が捨てられている結果、貝塚を発掘すると彼らの生活レベルやその内容を知ることができるからである。