目次
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新編弘前市史 資料編1(考古編)
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第3章 古代
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第3節 飛鳥・奈良・平安時代
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2.集落と住居
(4)12世紀
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この時期の遺跡は、青森県内でこれまで16例発見されているが、調査されて遺構の内容が把握されているものは2例(弘前市中崎館遺跡、青森市内真部遺跡)しかなく、しかもいずれも城館関係であり一般集落の様相はほとんど不明の状態にある。城館関係では、大小の掘立柱建物と竪穴建物がある。このうち、竪穴建物は明らかに前代までの竪穴住居の系譜を引くものであるが、かまどは設置されておらず倉庫や作業場等の特殊な機能が想定されている。一般住居は、掘立柱建物構造に変化したものと見られる。