斧は袋柄のもので、大小があり、最も大きなものでは長さ15cm(大鰐町大平遺跡)、小さなもので9cm(青森市蛍沢遺跡)である。形状は時代が下がるとともに刃部が幅広くなり、バチ状となる。
鉋は、古館遺跡(碇ヶ関村)・砂沢遺跡・大平遺跡(大鰐町)の3遺跡から出土している。古館遺跡・砂沢遺跡のものは、いずれも大きく、鎬(しのぎ)も明瞭である。
ノミは、大平遺跡・源常平遺跡(浪岡町)から出土しており、いずれも袋状の柄をなす。このうち、大平遺跡の2点は大型品で全長が20cm、刃部幅が1.5cmである。
図93 津軽地方の古代の刀・山刀(1)
図94 津軽地方の古代の刀・山刀(2)
図95 津軽地方の古代の武具
図96 津軽地方の古代の武具(鉄鏃)(1)
図97 津軽地方の古代の武具(鉄鏃)(2)
図98 津軽地方の古代の刀子(1)
図99 津軽地方の古代の刀子(2)
図100 津軽地方の奈良・平安時代の砥石
図101 津軽地方の古代の鉄製斧
図102 津軽地方の古代の鉄製工具(ヤリガンナ・ノミ)