図1 掘立柱建物跡の分類(「北の中世」より)
Ⅰ型 大規模で間仕切りや内柱が多く入り(総柱の例もある)、板張り床となる主屋的な建物跡
Ⅰ型-① 平面形が長方形を示す建物跡
Ⅰ型-② 平面形がL形の曲り家的な形態を示す建物跡
Ⅱ型 身舎建物に桁行か梁行またはその両面に庇(ひさし)の付く建物跡で、主屋またはⅠ型の付属屋と推定
Ⅱ型-① 庇が桁行にのみ、a一面庇、b二面庇
Ⅱ型-② 庇が梁行にのみ、a一面庇、b二面庇
Ⅱ型-③ 庇が桁行と梁行につき、a二面庇、b三面庇、C四面庇
Ⅲ型 ほぼ方形に近い平面形を持つ総柱の建物跡で、Ⅰ型やⅡ型に比較するとやや小規模であることから、蔵のような性格を推定
Ⅳ型 庇を持たない長屋的な身舎建物で、小屋や倉庫(物置)を推定
Ⅳ型-① 桁行が3間以内かそれに準ずる小規模な建物跡
Ⅳ型-② 桁行を3間以上とする長屋的な建物跡
Ⅳ型-③ 桁行を3間以上にし、間仕切りを持つ建物跡
(2)竪穴建物跡(図2参照)
図2 堅立建物跡の分類(「北の中世」より)
Ⅰ型 平面形が方形を示し、方形張り出しの有無によって大別され、さらに張り出しの位置によって細分される
Ⅰ型-① 方形張り出しを有し、その位置がa壁の中央、b壁の左隅寄り、壁の右隅寄り
Ⅰ型-② 方形張り出しを有しない
Ⅱ型 平面形が長方形をなし、方形張り出しの有無によって大別され、その位置によって細分される
Ⅱ型-① 方形張り出しを有し、その位置がa壁の中央、b壁の左隅寄り、壁の右隅寄り
Ⅱ型-② 方形張り出しを有しない