2.天王沢遺跡

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(遺跡番号 02003)(図2)
(1)所在地 弘前市大字小栗山字沢部226-58
(2)遺跡の立地
 沢部Ⅱ号遺跡が立地する丘陵西側を深く開析した大和沢川支流の天王沢右岸に位置し、標高約110mを測る。
(3)調査の経緯
 当該遺跡は沢部Ⅱ号遺跡と同様に、俗称アップル・ロード建設に伴い、昭和48年(1973)7月23日より同月26日にかけての4日間、青森県教育委員会が緊急発掘調査を実施した。
(4)遺構・遺物の概要
 当該遺跡も道路建設予定地域内の調査であり、遺跡の中心部から外れていた結果、遺構は検出されていない。出土遺物は、縄文時代後期終末の十腰内Ⅵ群(式)土器の破片と石匙(2点)・スクレパー(1点)のみであり、土器はその一部を復元し図2に示した。
※参考文献 青森県教育委員会『小栗山地区遺跡発掘調査報告書』(青森県埋蔵文化財調査報告書11集)1974年3月

図2 十腰内Ⅵ式深鉢形土器 天王沢遺跡(縄文後期)