(1)所在地 弘前市大字小友字神原
(2)遺跡の立地
岩木山麓の北東部を取り巻く洪積台地の一支丘突端部にあり、小友集落の南約500mに位置する。標高約20m、周囲の水田との比高は約5mである。
(3)調査の経緯
周囲の水田(低湿地)整地のため、当該遺跡の土を削る工事中に発見され、昭和44年(1969)7月1日に散乱する遺物を福田友之が採集し報告した。
(4)遺構・遺物の概要
前述のような事情により遺構は確認されていない。遺物は、採集された約120片の土器破片と石鏃(有茎1点)・石片のみである。土器は甕形・台付浅鉢形・壺形などの破片であり、土器編年上は当地方の弥生時代前期後半に位置づけられる五所式土器に含まれよう。
図29 神原遺跡発見の土器拓影図と石器実測図(北奥古代文化3 P.45・46より)
※参考文献 福田友之「津軽・神原続縄文遺跡」(北奥古代文化3)1971年6月