三 刀剣

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 弘前市内にある刀剣類は、次の表(『弘前の文化財』による)のとおりである。森宗は、浪岡北畠氏関係の刀工であり、年号が刻まれていることから、北畠氏の活動状況をしのぶことができる。那須氏所有の「成高」の太刀は『集古十種』にも記載されている名刀で、平安末期の作、那須与一にかかわる伝承を持っている。
番号種別所在地・所有者法量(cm)・銘文等備考
1日本刀
-森宗-
弘前市坂本町
 三上登氏
刀長
70.2
反り
2.4
茎長
21.2
・弘前市指定有形文化財
・古刀期に属す・中世
・盛宗家の始祖森宗作か
銘(表)奥州津軽波岡之住森宗
 (裏)永正十三年八月廿一日
2短刀
-森宗-
弘前市在府町
 平泉秀一氏
刀長
30.8
元幅
3.1
反り
0.5
・県重宝・慶林森宗作か
・古刀期に属す・中世
・大永年間(一五二一)以降か
銘(表)波岡森宗
 (裏)奥州津軽
3
-伝、来国光-
弘前市在府町
 平泉秀一氏
長さ
70.7
元幅
3.4
反り
2.3
先幅
2.4
茎長
17.8
・重要文化財・無銘
・来国光は鎌倉末~南北朝時代に活動した刀工
(銘なし)
4太刀
-銘、成高綾包太刀拵-
弘前市東城北三丁目
 那須隆氏
刃長
79.0
反り
3.3
・重要文化財
・那須与一宗隆が源平屋島の戦の時に腰につけていたという
・成高は平安時代の備前の刀工
銘(表)成高