4 その他の屋敷

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 先述のように、弘前藩は江戸においても多くの屋敷を持っていたのであるが、ここではその中から一つだけを紹介しよう。それは、次の絵図面にある浜屋敷と通称されるものである。
 
○「延宝六年 浜屋敷御絵図」
         (国立史料館蔵、架蔵番号二二四三)
 貼絵図書絵図彩色の美しい絵図面である。図面に「延宝六(一六七八)戊午暦四月一八日」と記されており、先の「神田御上屋敷御絵図」と同一の期日であることがわかるものである。
 「御門」を開いて「御長屋」をずらりと並べ、「御土蔵」や「御材木小屋」などが建ち並んでいる。浜に面した小さな屋敷である。

図22 延宝六年 浜屋敷御絵図(国史津・2B二二四三)