目次
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新編弘前市史 資料編3(近世編2)
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第8章 藩政期の宗教と信仰
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第四節 寺社建築
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一 寺院建築
●円明寺 本堂 新寺町--県重宝
1342 ~ 1342 / 1627ページ
明応八年(一四九九)に現在の青森市油川に創立されて、その後弘前へ移ってきたものであり、新寺町で一度焼失し、仮本堂として明和元年(一七六四)に再建されたものが現本堂であると伝えている。また、内外陣境の欄間の裏側には「……天保二年(一八三一)八月……」として須弥壇や欄間が寄進されたことが記されている。
県内に現存する浄土真宗の本堂建築としては最古のものであり、構造形式や細部の様式、意匠にも優れたものがある。県内の近世本堂建築のなかでもとりわけ貴重な建築である。
図10 円明寺本堂平面図