全体に彩色がなされ、十二支の絵も描かれ、懸魚に鶴や亀の彫刻が用いられている珍しい構造で「鶴亀門」とも通称されている。
この門の建立年代は、その構造形式からすると江戸時代中期のものと推定されるが、下層の蟇股などの形式は室町期のものとみられ、旧大光寺村から移されたものという伝承も否定できない。奇抜な意匠をもった特異な門であり、現在の姿は、あるいは江戸時代中期に大きな改造を受けた結果であるかもしれない。
図13 誓願寺山門立面図・平面図
(弘前市教育委員会蔵原図より)
●誓願寺 山門 新町--重要文化財