目次
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新編弘前市史 資料編3(近世編2)
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第8章 藩政期の宗教と信仰
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第四節 寺社建築
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一 寺院建築
●隣松寺 久祥院殿位牌堂 西茂森二丁目--県重宝
1346 ~ 1346 / 1627ページ
元禄年間(一六八八~一七〇四)に津軽四代信政が、その実母久祥院殿のために菩提寺の隣松寺に寄進したものである。
台座の上に置かれた建築型一間厨子の形を取っており、宝形造木瓦葺の屋根の正面に軒唐破風を付けて、屋根の頂上には露盤宝珠を載せている。
全体に黒漆が塗られ、細部に付けられた金具や細工物に特徴があり、細木を組み合わせた内部の格天井など、凝った造りであり、地方色の豊かなものとなっている。