目次
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新編弘前市史 資料編3(近世編2)
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第8章 藩政期の宗教と信仰
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第四節 寺社建築
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一 寺院建築
●袋宮寺 本堂 新寺町--県重宝
1346 ~ 1346 / 1627ページ
本堂とされているが、三間四方に裳階のついた観音堂であり、境内仏堂とも呼ばれるこの種の建築では、県内において、年代的には延宝四年(一六七六)建立の七戸町の見町観音堂に続くものであり、宝永元年(一七〇四)の建立が確認されるものである。
袋宮寺は天台宗の寺院であり、弘前の樋の口にある熊野宮(本殿は県重宝)の別当寺であったが、明治に廃止されたために、現在地の報恩寺に所属していた無量院観音堂を本堂として用いたものである。
三間に裳階付きの形態や、大斗実肘木という組物など、珍しい技法が示されており、各部の手法も優れたもので、時代の特徴が如実に表れている建築である。
図14 袋宮寺本堂平面図