目次
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新編弘前市史 資料編3(近世編2)
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第8章 藩政期の宗教と信仰
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第四節 寺社建築
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一 寺院建築
●橋雲寺 愛宕堂 岩木町大字植田字山下
1349 ~ 1349 / 1627ページ
この愛宕堂の建築年代を示す資料は無いようであるが、構造形式や細部様式と奉納された灯籠の銘などから十八世紀後期と推定している。
軒は二軒の繁垂木とし、垂木には若干の反り増しが見られる。四方に切目縁が回り、正面には三間とも桟唐戸を藁座にてつり、右側全面に引込戸を建てるが、ほかはすべて横羽目板壁である。
向拝の虹梁や象鼻や手挟などの彫刻も優れたもので、津軽地方の近世三間堂として貴重な遺構である。
図18 橋雲寺愛宕堂平面図