●弘前八幡宮 八幡町一丁目

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(一)唐門--重要文化財
 前後に軒唐破風をつけた入母屋造柿葺屋根の四脚門である。全体が弁柄塗で、組物などは極彩色となっている。

図19 弘前八幡宮唐門立面図・平面図
(弘前市教育委員会蔵原図より)

(二)本殿--重要文化財
 慶長十七年(一六一二)に完成したと伝えられている。二代信枚が、弘前城の鬼門を押さえるとした神社であり、青森県で最古の神社建築である。
 本殿は四方に切目縁が廻り、三間社流造で厚板葺型銅板葺の建築であり、二手先の腰組も珍しい。身舎は素木造であるが、向拝の組物部分には極彩色がみられ、蟇股や扉などの彫刻には桃山時代の作風が残されている。

図20 弘前八幡宮本殿立面図・平面図
(弘前市教育委員会蔵原図より)