目次
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新編弘前市史 資料編3(近世編2)
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第8章 藩政期の宗教と信仰
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第四節 寺社建築
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二 神社建築
●熊野奥照神社 本殿 田町四丁目--重要文化財
1351 ~ 1352 / 1627ページ
慶長十八年(一六一三)に、津軽二代信枚らによって復興建立されたものであることが棟札によって確認される。
三間社流造で素木造とし、屋根は柿葺である。柱をすべて角柱とし、向拝柱には和様の出三斗を置くが、身舎の組物を舟肘木とする簡素な造りである。
向拝の組物や手挟・繋虹梁・懸魚などの細部には桃山時代の様式が取り入れられて時代の特色を示しており、地方色の少ない点でも重視される。
図21 熊野奥照神社立面図・平面図
(『重要文化財熊野奥照神社本殿修理工事報告書』より転載)