元禄三年芭蕉筆智月宛書簡

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(本文)
          智月さま  はせを
 名酒一とくりおくり被下忝
 そんしまいらせ候やかておわりより
 きやく御さ候まちまうけにいたす
 へくと一しほ/\よろこひ入申候
 ゆふへはよすからかみなりさはき
 そこもといかゝとそんし出し候とう助
 きけんよく御さ候よし一段御事ニ候
一かたひらふうのまゝにてうけとり申候
 このほうに入ものも御さ無候まゝ
 其元ニ御あつかり可被下候此うち
 金弐歩この中ニ御とりなされ
 可被下候そのほかもし/\入用ニ
 御さ候はゝ御つかひなさるへく候
 この中は色/\用とも御かなへ
 其外御いんしんともかす/\忝
 そんし候山ふしゆうニ御さなく候而
 御きつかひなさるましく候
(尚々書)
   十二日ニまいり
   御めにかゝり可申候かゞより
たより御さなく
心もとなくそんしまいらせ候
ゆかたもかへし申候
あたらしきゆかたみ事ニ
てき申よろこひ入申候