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菊月某の日旧交猿蓑庵の主我
草扉を敲くたひ山陽に錫を鳴らし
厳島に詣て其道草をかい集め是か
糸口をほとけよと也予そのかみ西国
遊歴の頃永く広陵に草鞋を解て
敷此嶋にもわたり弥仙の霊場に橋を
吟し廻廊の瀧に口そゝきて七戒の嶋めく
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りの沼に漂ふ供物を啄て佚ひせしなと
或は蜃気楼の麓なるも四鳥の別の
あはれなる日も語られぬ湯殿山はしらすと
いへとも自然の神秘並ひなき此霊山の
いましるきしるしならんやと過しむかしを
おもひ合して序とす
戊辰晩夏に越える 花屋主人誌
(中略)
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硯水大人このころいつきしま
まうてといふしうをものし
給ふときゝておのれも
れいのこしをれなから
御神のみまへに
たてまつらはやとて
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よものうみなみ
しつかにてもろ
人のうらやす
かれと
いのる也けり
蓮月七十八才