万川集海 巻之十三 陰忍三

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  歩法四ヶ條
 一大泥ニハ橇ヲ用ヒ、小泥ニハ抜足ヲ用ル
  事
  橇ノ図説、忍器ノ篇、水器章ニ記ス、抜足ト
  云ハ、楊柳枝ノ心ナリ、口傳
 一敵ノ家屋敷ヘ、入タル時ハ、浮足ノ狐走犬
  通ト云事 次ノ行事ノ字ノ下江一行ニ書下スヘシ傳写ノ誤
  有、浮足ト云ハ、木猿傳枝葉ノ心ナク、狐走

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  犬通ト云ハ、電光ノ心ナリ、一々口傳
 一床ヲ歩スルニハ、板橇或ハ、真草ノ兎歩ヲ
  用ル事
  板橇ノ図説、忍器篇開器ニ記ス、真ノ兎歩
  ノ術ニ、一葉浮水ノ心有、兎歩ノ時、壁端ヲ
  歩ム事口傳
 一座サガシ之事
  是ハ、敵ノ家内ヘ入、敵人ノ待居モ不知無
  心許時ノ法ナリ、其仕様ハ、座ノ左右ノ端
 
  ヲ、ドチ成共、時宜ニ随テ歩、太刀ヲ抜掛、鞘
  ヲ一二寸程カケ、其鞘ニテサクリ、人ノア
  タルヲ試シ、アタル時ハ、サヤヲ突ハズシ、
  直ニ切ルナリ、是ヲ座サカシノ術ト云、此
  術ハ、下緒ノ七術ノ内ノ、術タリト云トモ、敵
  家ヲ歩スル時、不用シテ不可事ナレハ、爰
  ニ記スモノナリ