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宝永六年ヨリ
庁事類編
享保十六年マテ 弐
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宝永六丑六月十七日
一今朝寄合前加判用人江申聞候此間
申談候
郷代官 山奉行 道奉行
御厩賄方
右役儀之誓紙前書之文言是迄之
前書ハあらめニて漏候儀多ク相見ヘ候付
此度吟味之上致増減別ニ下書
相調候由ニて先年誓紙幷此度
引直し相調候下書持参存寄
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段々申聞ス此度目論之下書之
文言当役相応ニ相見ヘ候ニ付尤之
儀此通ニ可然候且又宛所之儀も
軽キ役人共其支配頭之宛所ニて
加判方ニて相認判形ハ加判宅ニて
申付判元ハ大横目共出会見届
可然候向後小役人之誓紙之
分ハ不残右之通ニ仕候得と
加判用人方今日申談ス
右ハ宝永六丑六月十七日ニ申談ル
但
右之格ヲ以享保元申年七月十八日
書替役 郷代官
福北文之丞 富士林左武次
山奉行
山内新右衛門
右三人役儀之固水上権大夫宅ニ而
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判元相認ル如例血判筆元大横目
両人罷出見届
厶惣而郷目付役之誓紙ハ采女方ニて申付ル
筈名張郷目付役も同前
但享保六丑年三月柘植平八上野郷
目付役被 仰付豊味助之丞名張郷目付
役被 仰付
右誓紙采女方ニて申付候事
三月十二日寄合前在判仕ル
一元服役ニ被 仰付候者申渡候節ハ
加判用人壱人大横目も壱人呼寄
一座ニて御書付之通申渡候事
但
正徳三巳年三月
浅井甚次郎 梅原左内
被 仰付候時如此
厶右之格ヲ以同年九月十一日ニ
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御倹約之儀被 仰出候御書付一通
覚書一通十一月廿七日之日付ニて
被 仰出十二月二日ニ福喜多十助
津ゟ持参同月六日寄合之節
役人共江申聞ス
厶享保四亥正月役人共江倹約
之御書付一通并諸道具拵候時
相談可仕書付年寄共ヘ被 仰遣
御書付一通采女正月十八日津ゟ
罷帰候節御渡し請取帰
正月廿一日ニ役人共呼寄申渡ス
厶同日御家中ヘ御倹約被
仰出候御書付御渡シ被遊在之付
正月廿八日ニ御家中独礼不残
登 城申渡ス
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廿三日ゟ廿五日迄三日之内停止
被 仰付廿三日夜御家中ヘ
加判ゟ相触ル宮内方へも采女ゟ
申遣ス津仁右衛門父子へも采女ゟ
申遣ス
但作事等ハ先年格ニ御構無之
右源左衛門ゟ之書状八月廿三日之夜
平松ニ而忠兵衛方ゟ相達采女披見
已後金七方ヘ差遣ス
但今日 殿様伊州江
御越国ニ付采女金七儀も平松ヘ
御迎ニ罷出様申候節右之状到
来ス
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差ひかへ候格之内
正徳四午年
一関与兵衛七月四日之晩津立退候付
爰元一家
与兵衛伯父 武田長助
長助子
同人従弟 同百助
十右衛門子
同人従弟 土田権三郎
御機嫌之程奉恐遠慮可仕旨
申聞候付如何様之様子ニて立退候哉
未様子ハ不承候得共先差扣罷
在候様ニ致差図置七月六日ニ
津ヘ言上仕ル
右言上之返書七月十日之日付ニて
右三人者共差扣候様申候段言上
之趣則達 御聴候由申来ル
厶右三人之者共差扣御免之儀
七月十二日之書状ニ三老中ゟ
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申来ル尤其節御書付も参ル
右之書状十二日之夜戌半刻到来ス則
采女披見之上翌朝金七方ヘ遣十
三日之朝四時長助百助権三郎采女
方ヘ呼寄大横目壱人一所ニ差上
御書付之趣申聞遠慮御免之儀
申渡ス此節金七儀ハ持病気不罷
出
右津ヘ之返事十三日之日付ニて遣之
正徳四午年
一梅原左内鈴木新五郎北庄伊八郎
荒木安之丞右四人常々被 仰付
置之外様向之者共ヘ出会之上
勤方不宜候ニ付九月廿七日役義
被 召放遠慮仕候様ニと津於
御城被 仰渡候依之伊賀附之内
梅原左内 須知所左衛門
石田五左衛門
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杢子
同人甥 宮部他子之丞
八右衛門子
鈴木新五郎従弟 瀧野与助
藤堂新七郎組
同人従弟 赤井八十郎
右之者共御機嫌之程奉恐差扣
申度之旨番頭又ハ親々ゟ追々
相訴候ニ付先差扣罷在候得共追而
可致差図旨返答申遣九月
廿九日十月朔日追々津ヘ申上ル
厶右言上之返書十月四日之日付ニて
何も差扣候段達 御聞候処何も
差扣ニ不及候旨被 仰出候間左様
相心得可申旨右之通申来候付
則十月六日ニ番頭又ハ親々方ヘ
以手紙申遣ス
左内儀ニ付石田五左衛門差扣之
儀津ヘ申上候処指ひかへ候ニ不
及候旨被 仰出候間此旨五左衛門ヘ
可申聞旨番頭方ヘ申達ス
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其外親々も手紙も左様此
趣ヲ申遣ス
右差扣之儀返書ニて差扣ニ不及
旨被 仰出候段申来候付急度
御免与申筋ニ候ても無之故此
度之四人ハ呼寄申ニ不及以手紙
其あや申遣ス
享保六丑年
一佐渡様三月十五日ニ御在所ヘ之
御暇御拝領同十九日江戸御発駕
同廿八日ニ久居江
御着座被遊ル依之御上着為
御悦采女方ゟ中小姓使者野口
曾右衛門指上ル
厶右為御悦 殿様付 養俊院様付ヘ
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為御悦書状上ル委者案紙帳ニ記之
厶御暇御拝領如例御拝領物等有之候御悦ハ
殿様 佐渡様迄ヘ申上ル是ハ倹約
中故便状ニて申上ル
但右御暇御拝領御発駕之様子申来候ハ
三月廿日ニ津久居ゟ申来候ニ付久居
年寄中藤堂源助三好兵右衛門方ヘ
宛所ニて申上候事
厶佐渡様十九日江戸御発駕被遊候処
小田原箱根沢馬湊ニ而一日御逗留
廿九日久居ヘ御着座之筈ニ是又
仁右衛門幷久居年寄中ゟも申来ル依之
廿九日御着座為御悦中小姓
使者野口曾左衛門前日廿八日
上之伊賀物頭已上ゟも使者
飛脚廿八日差上之委者案紙
帳行事帳記之
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一役替本日鉄炮頭死去ニ付鉄炮
組上り之時鉄炮其外小道具
組屋敷差上度旨尋在之節ハ
普請奉行武具奉行方ヘ請取可被申旨
申入ル尤尋在之方へも勝手
次第可被相渡旨申達ル
但享保六丑年三月桑名弥次兵衛
死去ニ付鉄炮組幷鉄炮筒小道具
組屋敷とも相渡申度旨渡部
八左衛門
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方ゟ相尋候付勝手次第可被相
渡旨采女方ゟ手紙ニて申遣ス
依之普請奉行武具奉行方へも
弥次兵衛預り之組之者鉄炮筒
幷組屋敷勝手次第請取可被申旨
是又以手紙申入ル
厶組屋敷請取之節前方ゟ采女方
ゟも人出し候儀も有之候へとも鉄炮
組屋敷之儀ハ自今采女ゟハ人
出し不申事加判方普請方ゟハ
出候筈之事
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一藤堂新七郎家来小嶋伝助儀享保
六丑年四月朔日之朝立退候由瀧
半十郎幷八田三郎左衛門八田丞内方ゟ
以手紙采女家来共方ヘ申越ス
以手紙申上候小嶋伝助儀若気之至ニ而
立退候段絶言語候儀ニ而
采女様新七郎様思召候段千万迷惑
ニ奉存候其段御序之砌何分ニも可然様ニ
采女様へ者被仰上可被下候奉願上候
四月朔日 瀧半十郎
追啓申上候右之通故差扣罷有候
尤津頭共江ハ以飛札申遣候何分
ニも宜奉願候
中村又左衛門様
乙竹半兵衛様
厶以手紙得御意候此度小嶋伝助儀
若気之至ニ而立退申候不調法千万
成 采女様思召候段迷惑至極
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奉存候御序之節何分ニも宜御取成
被仰上被下候ハ可忝候且又私共儀ハ
親類書ニも指除有之者之儀ニ
御座候ヘハ遠慮ニも及申間敷儀ニ
御座候へとも不案内之儀ニ御座候
間各様思召之程御了簡被仰聞
被下候者可忝候奉願候已上
四月朔日 八田三郎左衛門
中村又左衛門様 八田丞内
乙竹半兵衛様
右之通申越候ニ付家来共返答ニ
伝助儀陪臣之儀ニ候ヘハ御両所様
差扣ニ不及儀と采女申候段三郎左衛門
丞内方ヘ申達ス
厶瀧半十郎方へも差扣ニ不及儀と存
候乍去津頭中ヘ被申達候ヘハ津ゟ之
趣有之候ハヽ其段采女ゟ差図
難申旨申入ル
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一 覚
一千石已上ハ 嫡子次男二人
一九百石已下ハ 嫡子一人
右之通御家中子共手前ニ置
末々子共ハ言上仕ニ不及
面々心次第何方へ成共可遣
との事
明暦三年酉ノ正月十二日之
御書付出［但本書ハ伊賀ニ有之／写置者也］
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玄蕃方江書状之趣
一近年御家中仮養子願書被
仰付置候得とも末々さまた儀（ぎ）候も
有之ニ付自今仮養子願不被
仰付候依之御自分願書返進
申候尤其元組
高橋甚内 杉井源之進 箕浦作十郎
山内五平太 中村弥五右衛門 紀太作之進
右之面々願書も夫々差遣候旨右之
段御申聞合可有之候已上
三月廿八日 藤堂采女
藤堂玄蕃殿
右之趣ニ寄頭其外組外寄合
諸役人中へも別ニ一通ツヽ
右者御家中仮養子之儀触状
抜書宝永六丑年三月
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一伊賀御国絵図幷城和絵図名張
宮内屋敷之絵図出来津ヘ差上候ハ
享保六丑年四月十三日
但元禄十三午（ママ）年 公儀へ上り候
ひかへ絵図之通ニ調上ル
右旨ハ行事帳案紙帳ニ記之名張
宮内屋敷絵図加判奉行方ゟ津ヘ
遣之
大通院様 延宝辰年十一月十六日[享保十巳年／十一月十六日／御五十年ニ成ル]
了義院様 元禄十六未年四月廿九日
大亨院様 宝永五子年十月九日
佐渡様御事 了義院様御舎弟様
勝光院様 元禄十丑年八月九日
長生院様御事
浄明院様 貞享四卯年四月廿一日
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大亨院様実母御事
松林院様 宝永四亥年正月廿七日
当殿様御実母様御事
知鏡院様 正徳三巳年四月十四日
備前様御事
顕輝院様 正徳五未年六月十四日
高敏公事
大輪院様 享保十三戌申四月十三日
おつま様事
長寿院様 同年十月五日
長空院様
一新金銀を以通用被 仰付候御書付
之趣御家中町郷中ヘ相触候者
享保三戌年十一月十二日也
厶乾字金引替来寅ノ年銀（ママ）宝永
銀通用卯年限りと被 仰出候御書付
之趣相触候ハ但御家中町郷中ヘ
享保六丑四月十九日也
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此所ニ半切ニ而張紙
一享保八卯年二月
野崎嘉内 茂左衛門と交名
願之通被 仰出候ニ付
番頭藤堂新七郎方ヘ願
之通交名被
仰出候間可被申渡旨御申越
申遣ス
一御家中役銀之式前々ゟ之
格
張紙ニ而
役銀之式
一五百石以下之者ハ其前年幷下り
年登り年共ニ三年分之役銀
不残御用捨之筈但シ五月朔日ゟ
末ニ罷下候者者其下り年登り
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年共ニ弐年分之役銀御用捨之事
弐千五百壱石已上之高知取之者ハ
下り年ハ月割之無構其下り年
之本役銀御用捨之事附り登り
年ハ六月晦日迄之内ニ（ママ）ニ罷登
候者ハ其登り年之役銀半分
御用捨之筈但シ七月朔日以後ニ
罷登り候者ハ其登り年之
役銀不残御用捨之事
一御家中御扶持方取死去跡目被
仰付候迄忌中之間之御扶持方ハ
相渡り不申哉と福喜多十助方ヘ
尋ニ遣し候返状之趣
但右尋候ハ矢師治右衛門相果
跡目日一日有之被 仰付候ニ付
尋候事
此所ニ結付有之候手紙左ニ記之
御切紙致拝見候弥御別条も無
御座候旨珍重奉存候然ハ御家中
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御扶持方取り死去跡目五十日立被
仰付候格ニ御座候由親之通無
相違御扶持方被 仰付候時者五十日
忌中之間之御扶持方も相渡り
申筈ニ御座候哉と御尋被成候趣
承知仕候御扶持方取り知行
格之者右扶持取りハ跡目無
相違被 仰付候ても忌中之間之
御扶持方相渡り不申候跡目被
仰付候日ゟ相渡り申格ニ御座候
跡目無相違被 仰付候而も忌中
之間ハ相渡り不申候様ニ覚申候
先年北嶋祐廸跡目無相違
玄朔へ被 仰付候時も忌中之間
之御扶持方相渡不申と奉存候
尚又帳面吟味仕候て若相違
御座候ハヽ追而可申上候間左様ニ
御心得可被下候以上
四月十三日
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乙竹半兵衛様 福喜多十助
先刻は御手紙之趣其節御
尋被成候御扶持方渡かた之儀
先刻申上候通ニ相違無御座候御扶持
方取り之者相果候得ハ御扶持方
御死去之日限ニして指引仕跡目被
仰付候時ハ三段之法ヲ以相渡シ
申候儀ニ御座候死去之日ゟ跡
目被 仰付候迄之間ハ御扶持方
相渡シ不申候格ニ御座候左様ニ
思召可被下候為念又々申上候以上
四月十三日
乙竹半兵衛様 福喜多十助
御手紙致拝見候弥御堅固御座
候旨珍重奉存候一両日中ニハ御暇も
出可申様子ニ御座候由在津中も
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無御障御勤被成一段之御事ニ御座候
然ハ此度真川求馬殿役儀
御免跡役被 仰付候由ニ候ヘ共
聢と不相知候間可申進旨成瀬
平馬殿ヘ跡役被 仰付候此儀
御聞可被成と存候右加判奉行
被 仰付候節御家中へ触有之候哉
横山助之進殿格も候故可申進由
致承知候加判奉行被
仰付候段御家中ヘハ相触候儀
無御座候以上
五月二日
尚々先刻ハ居合不申御報
延引仕候以上
石原弥左衛門様
山県次兵衛
茅原磯右衛門
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一作事目付杉野勘兵衛忌中ニ
役儀勤之覚書
此所ニ張紙左ニ記ス
一正徳四年八月作事目付
杉野勘兵衛
忌中ニ候得共役所ヘハ三日立候者
罷出候得と加判差図ニ而出勤
仕候尤
御屋敷御城ヘハ差扣申候且又
当月払言上之儀も忌中
故差扣候由勘兵衛方ゟ出来
候方迄申越ス
右返答ニ委細承届候月払
言上之儀忌中ニ候ヘハ弥差扣
可被申候併大横目中迄可被
申合候忌中故言上不仕候
御作事方相替儀も無
右之余破レ不知候
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一作事目付忌中ニて竹沢半内引込居申ニ付
月払言上之儀申越候趣左ニ記ス
以手紙得御意候弥各様御堅固ニ御勤
可被成と奉存候然ハ私義当月四日ニ
母相果当月之次之
言上得仕れ（ママ）不申候右之段采女様江
被仰上候可然思召候者宜様ニ被仰上可被下候
奉願存候以上
正月廿八日
石原弥左衛門様 竹沢半内
川口庄大夫様
以手紙申入候然者竹沢半内儀忌中ニ付
当月月払言上差上不申候旨申越候付
各方迄毎々格ニ津ヘ御申入可有之候以上
正月廿八日 藤堂采女
梅原源右衛門様
山田善兵衛様
右之通被遣候ニて相済申候重而も
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右之格ニ可仕候事
一貪者之富士参西国順礼停止之義ニ付
津加判共ゟ伊州加判共方へ享保四亥年
六月廿七日之日付ニて申来候趣
一筆致敬上候残暑甚御坐候得共各様
弥御堅固可被成御勤と珍重存候然者先年ゟ
西国順礼富士参停止之事身上不慥成
者共者停止申付有之候処近年猥ニ人を
催シ殊更此節富士参多ク留主ヘハ人大勢
集り騒敷有之由相聞申ニ付昨廿六日先
年之通又々申付候則新古之書付写掛
御目申候此外近国江之参詣相慎候様ニ
口上ニて申付候間御知せ申進候恐惶謹言
六月廿七日 須知彦之丞
朱雀頼母
尚々町郷中寺々法談之義他之僧を
招法談を望候事も無用ニ可申聞旨町年寄
大庄や共へも口上ニて申付候已上
水上権大夫様
真川求馬様
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追而右之通尤刑部殿仁右衛門殿ハ同心之上
申付候事ニ御坐候以上
厶貧者之富士参西国順礼停止之事
寛文八年町郷中江触有之候得共孫子之
代に成り今程ハ不存候者可有之候間庄や
年寄共ゟ末々迄相達向後も先規之趣ヲ
可相守候若背軰於有之者町々名主
郷中庄や目付共ゟ可訴出かくし置候ハヽ
可為越度事
右之通可申聞也
享保四亥年六月廿六日
町年寄共
大庄屋共
厶寛文八申年四月廿二日三浦新左衛門
米村安左衛門奉行之節町郷中へ相触候写
一富士参金銀所持之軰者可任心也
おのれか銭あるまゝに貧者を催し
令同道は此つゐへに依而身上ふ（ママ）ふるゝ
もの有之由風聞候自今已後他人を
催す事かたく可為停止事
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一貧者之富士参者大形ハ実儀ニあらす
百日之間人之用ニて酒食をむさほり
耕作ハ村中之助をうけ朝暮囲碁双
六諸勝負を事とし己かたのしミ
他人をつゐやす大どろほうといふハ
是也堅停止之事
右返事ニ是ニ一応申述ル
一御堀水近在ヘ遣候事
了義院様御代
一元禄十四巳年五月旱魃之節御堀水少
近在ヘ遣候事
一享保六丑年六月旱魃ニ付植付成不申
殊半夏生六月八日此節植付延引ニ而ハ
難義仕候由ニ付西之御堀上水七八寸
程近在ヘ遣ス此儀同六月十日之日付ニて
申上ル案詞帳ニ在之
一享保八卯五月久敷照続小田村領植付
全成不申候ニ付西御堀上水七八寸余抜遣ス
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右之様子六月四日之日付ニて植付相済候
言上之節津江申上ル委ハ案詞帳ニ記之
一享保六丑年七月於津藤堂縫殿病気
大切ニ付養子願之趣
一縫殿子無御座大切ニ相煩候付一家中
寄合相談之上養子之義願可然と縫殿ヘ
被申候処横田伝十郎可然由被申候ニ付願書
中川蔵人殿御案文御持参被成其通ニ認ル
七月三日之晩及大切右之相談ニ成ル
渡部金六横田新助両人ニ手紙ニ而普請奉行
両人江手紙ニ
以手紙得御意候然者藤堂縫殿儀頃日
病気ニ御座候処大切ニ及ひ申候依之世悴
無之ニ付養子願書相認度旨申候夜更
御太儀（ママ）ニ存候共御両人様之内被仰合御出
判許御覧被下候様頼存候已上
七月三日 渡部金六
横山助之進様 横田新介
小森少右衛門様
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右之手紙為持遣候処小森少右衛門殿被参
奥へ通し判元被見届縫殿義未達者ニ
御座候付おき返り判仕候表江罷出られ
吸物ニて酒出ス明日御老中様方へ可申上由
少右衛門殿被申帰宅七月三日夜之八ツ過之事ニ
御坐候
口上
一私儀世悴無御座候付
新助嫡私甥
横田伝十郎
当丑十五歳
養子ニ仕度奉願候何分ニ茂宜ク僉儀奉
頼存候已上
七月四日 藤堂縫殿
書判
藤堂仁右衛門
右願書美濃帋竪差出ニして上包ニ
願書
藤堂縫殿
奉願口上
私世悴
横田伝十郎
当丑十五歳
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藤堂縫殿方へ
養子ニ遣シ申度奉願候縫殿甥ニ而御座候
此旨仁右衛門殿ヘ可然様ニ被仰上可被下候以上
横田新助
判
七月四日
藤堂出雲殿
一右之願書縫殿方者金六殿四日之未明ニ
仁右衛門殿へ持参逢被申病気之品御尋
被遊今日御上ケ可被成由被仰聞退出
一新助方願書ハ新助殿出雲殿御組頭故
直ニ持参
一七月十六日昼時仁右衛門様ゟ金六殿ヘ手紙
ニて御用之儀候間追付登 城候様ニ申来
横田新助殿同伝十郎殿御同道ニ而追付
登 城候様ニと仁右衛門様ゟ出雲様ヘ御手帋
来ル其御手紙ニ右之様子書添新助殿ヘ
参候而追付登 城候処首尾よく被 仰
付候由仁右衛門様被仰渡江戸御老中方
御列座之由退出後仁右衛門様其外江戸
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老中ヘ羽織襠（ママ）ニ而親子幷金六殿御出右
金六殿義縫殿礼之為ニ被頼申遣ス御用人
中ヘハ中小姓使者を以申遣ス
一判元見届候事爰元仁右衛門殿ゟ先年
被 仰渡候由書判難成共印形も仕候由
存命之段見届候あやと奉存候
侍中何も同事
一右伝十郎義養子ニ被 仰付候得共御礼不申上
候之故外之勉先一切不仕候若縫殿相果
右之養子御礼之あやハ追而可申上候
一縫殿病気六月十七日ゟ痢病度数卅度
四十度始終食も給申候熱ハ廿二日ニハ
さかり候脾胃虛と相見へ申候給候物
前後よく御座候然共惣体からニ成相
手ニ可仕脈無之由見分ハよくものいひ
さのミ顔色もやせ不申三日之夜より
今日ニ至迄参附湯参八匁附子三匁
入昼夜ニ三貼ツヽ用申候得共脈出不申候
医師中無之由被申候
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右縫殿家来中村弥右衛門方ゟ申来記之
一正徳二壬辰年七月四日ニ白帷子着用
之触出ル
七夕八朔白帷子着用之事五百石已上
其外正月着座ニ罷出候者共幷
郡奉行
金奉行
右之者共白帷子可致着用候子共ハ
親々之通可有着用候
一三千石已上之子共ハ次男迄其已下ハ
惣領斗可有着用候
右之通御家中相触候由加判奉行ともゟ
書付指越ス
但享保六丑七月十五日ニ尋ニ遣右之通
申来候事
類編ニのセ可申事
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一丸之内侍中宅ヘ他家中又ハ他所窂人
出入むさと不成触状之趣留可申事
此触書記部やの戸ニ張申候
享保六丑閏七月於津被 仰出
一仁右衛門采女年寄中預り足軽組
是迄七分役ニ候ヘ共向後六分役ニ被
仰付候事
但閏七月十六日ゟ六分役ニ成候此儀物頭共も同十五日
之朝於御城普請奉行申伝ル
采女儀ハ此節在津也
一大赦之事
厶宝永六酉六月廿七日
松林院様御三回忌之砌為御追善
牢舎
市部村藪廻り無足人
松池藤七
其外 牢舎之者共
一命御助追放被 仰付ル
原本の画像を見る
厶享保四亥四月廿九日
了義院様御十七回忌之砌為御追善牢舎
東田原村 善十郎
出牢被 仰付出牢追払也
厶享保六丑八月九日
勝光院様御廿五回忌之砌為御追善牢舎
西条村ヘ盗ニ入候金兵衛義
一命御助追放被 仰付ル
享保五子年カ 委吟味書付可申事
一諸国見当山之儀
公儀ゟ御吟味ニ付伊賀見当山吟味書
上候事
月日委書付可申事
享保六丑年
一和州御領下山田村唐栴檀之儀
公儀ゟ御尋候事
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一公儀ゟ 御尋者之覚
厶元禄十一寅極月
小湊誕生寺派
深川
日蓮宗 妙栄寺日泰
年四十二
厶元禄十三辰七月
江戸佐久間町
正阿弥八郎兵衛
年三十一二
同町 権右衛門
年三十五
厶享保六丑七月
深川万年町医師中嶋
隆碩下人
直助
年廿二
右御尋ニ付御家中町在々ゟ指出ヲ
取候事
但右直助一巻ハ一紙袋ニ差出シ共入
有之
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一享保六丑年閏七月采女参津之節
無足之御歩行願取上ケ申間鋪旨被
仰出候覚書之趣
厶爾来親長病ニて久々引込罷在御奉公
も不申上候子供又ハ親子之内様子も有之
子共ハ格別其外ハ無足之御歩行願一切
取上ケ申間敷旨被 仰出候事
覚
爾来親長病にて久々引込罷在御奉公も
不申上候子共又ハ親子之内様子茂
有之子供ハ格別其外ハ無足之
御歩行願一切取上ケ申間敷旨被
仰出候事
享保六丑年
一大和東田原村陵之儀ニ付絵図申付候
由ニて上西宗牧九月十九日古市ヘ
罷越絵図仕舞同廿二日伊賀ヘ罷帰ル
但絵図出来仕候間一両日中ニ京都ヘ
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庄屋共差出し絵図も差出可申旨
栃尾弥左衛門方ゟ九月廿二日之書状ヘ申
越候事
一御鷹之雲雀御拝領被遊候ハ享保四亥
年七月十六日
右申来候ハ七月廿四日巳ノ中刻相達廿四日ニ
御家中ヘ相触ル大身小身為御怡登
城ス
厶右為御怡御家中ゟ江戸二老中ヘ
番頭迄（ママ）ゟ申上ル
一御鷹之雁御拝領被遊候ハ享保六丑年
十一月十三日
但十一月廿一日ニ江戸ゟ申来ル即刻御家中ヘ
相触ル大身小身共登 城ス
厶御家中ゟ江戸ヘ御怡鉄炮頭已上ゟ仲間／＼
書状ニて申上ル
一いか一ノ宮祭礼之儀例之格ニ諸事被申付候へと
普請奉行へ申遣候事享保六十二月七日
祭礼ハ十一日
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但是迄ハ祭礼前方寄合之節加判奉行も
申出其砌普請方へも申談候得とも自今ハ
采女方ゟわけ付候普請奉行方へ以
手紙申遣候事
一享保七寅年正月廿一日江戸大火此方
御屋鋪へ程近く危様子ニ有之候処早速
鎮り別条無之旨申来候付右為御怡御
家中物頭以上登
城怡ニ付罷帰ル
但右御家中御怡ニ登 城之義仁右衛門方ゟ
何共不申来候得共正徳五未年江戸御中
屋敷火事之節いか御家中組外之分
伺 御機嫌ニ登 城帳に付帰候格在之故
此度之義も右之通申談此儀采女方ゟハ
急度差図ハ不仕何も承伝候様子ニ
番頭之月番へ内証気ヲ附遣し
右之趣ニ付江戸二老中へも別紙ニ津ゟ
申参達 御聞候者同事ニ宜頼入候旨
申入津ゟ言上無之由ニ付不達
御聞候由江戸ゟ来ル
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一公儀ゟ御尋之書籍之儀申来候者
享保七寅年十二月十日也
一佐渡様有馬へ御入湯被遊候は
右同年正月十八日久居御発駕二月十九日
久居へ御着座
但十八日上野御通りニ付采女儀西大手
迄罷出 御目見仕候
一科人追放之儀ニ付水野和泉守殿ゟ御書付
渡り候者享保七寅年二月廿七日江戸ゟ
申来之
一采女八瀬竈風呂江入湯者右同年二月
廿三日い州発足
一御年忌御法事之節 勅使之儀近代礼物
莫太之品有之依之被下献上之儀ニ付御書付
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渡り者享保七寅三月廿二日江戸ゟ申来
一棟梁並安場佐次平江親跡目被仰付候ハ
右同年四月四日也
一有章院様御七回忌ハ右同年四月晦日也
一百性質田地之儀ニ付御書付出候者右同年
四月五日也但御判物帳ニハ五月三日之場所ニ有之
一熊野三山権現大破ニ付従
公儀御寄附之品有之就夫勧化之儀申
来候ハ享保七寅年四月也
但委江戸ゟ聞合書付言上ハ六月津ゟ申来候者
七月十一日也
一右熊野勧化之儀追而申来御家中ヘ相触候者
同年十一月廿二日也
一御老中井上河内守殿御死去者同年
五月十七日也
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一安藤対馬守様御老中被 仰付候者享保七寅
年五月廿一日也
一養子之儀ニ付従 公儀出候御書付幷
殿様ゟ右ニ準御書付出候儀隠居又者
御家中ゟ遺物差上候事止候ハ同年五月也
但六月六日之添状ニ而来之
右ニ付津藤堂仁右衛門四老中ゟ申来候者六月
六日之日付ニ来ルくわしく者七月朔日所ヘ 記之
一小笠原右近将監様御参宮被遊候様子津
仁右衛門方ゟ申越候者右同年六月廿一日也
一植村右衛門佐殿当町御一宿ニ付御使者佐久間
勘右衛門可被遣之旨被 仰付置候ハ右同年
六月廿二日也
但風雨ニ付道中ニ而遅滞上野御泊
相止名張御泊りニ付御使者入不申候事
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一盆中御施餓鬼十五日十六日両期ニ被 仰付候者
享保七寅年六月廿八日津四老中ゟ申来右ニ付
了義院様大亨院様御両所様ヘ相兼
燈籠壱差上候様ニ申来候も同断也
一諸大名様方御在江戸半年充ニ御免被遊候旨
七月三日江戸ニ而被 仰渡有之其上高壱万石ニ
百石充八木差上可申旨御書付幷江戸ゟ津江
言上有之伊州ヘ申来候ハ右同年七月九日也
一御在国之内年頭八朔ニ御国ゟ江戸ヘ御使者相止
江戸ニ居申者を以御太刀献上之儀津四老中ゟ
申来候者享保七寅年七月十八日也
但寅ノ八朔御使者津ゟ坂井久蔵被 仰付置候得共
右之通江戸ゟ申来候付不罷下
享保七寅年七月十四日申来
一伊勢小倭大村無足人久米右衛門平蔵儀ニ付
佐伯内蔵助方へ津加判奉行共聞合候儀就夫
内蔵助方ゟ津へ申越候趣津奉行ゟ伊賀
奉行へ申来候趣共くわしく左ニ記之
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津加判奉行ゟいか加判奉行共へ書状之写
飛脚便被啓上候然者兼々御聞及被成候通
小倭大村無足人久米右衛門平蔵幷両人子共
右一所ニ去ル十一日評定所へ呼出し罪科之条々
申渡可被処死罪候へ共 御慈悲を以一命を
助られ候依之是迄遣置候無足人免許之
書付幷大小を取上所持之田畑山林家屋敷
家財令闕所候但居屋敷家財者改而
両人子共へ遣し候久米右衛門平蔵義両嫡子へ
預ケ居屋敷ゟ外へ堅出し不申向後本人ハ
不及申子共ニ至迄少ニても我儘成仕形
於有之ハ可為重罪旨申渡出牢申付
在所居住仕らせ候右之者共儀ニ付佐伯
内蔵助方へ承合被遣候追放者之儀等江戸ニ而
中山出雲守殿へ御内意承合候趣御承知被成度
候之旨先頃被仰聞候得共右之者共落着
相済不申候内ハ御仕置筋露顕も可仕哉と
書状懸御目不申候此度右落着申付候間
江戸表承合之書状等五通掛御目申候尤
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御他見被成間敷候恐惶謹言
七月十四日 須知彦之丞印
朱雀頼母 印
水上権大夫様
真川求馬様
津加判奉行へ佐伯内蔵助方ゟ返状之写
御状致拝見候然者其表御領分郷士之内
兄弟両人不届之義有之付当分牢舎
御申付置候就夫郷士と申所を以幷此度不届
之族委細被承聞右之筋死罪迄も有之
間敷と御了簡にて惣郷士江者為御仕置
追放御申付奉公御構一命御助被遣候事ハ
如何可有之哉他所ニも一類有之者ニ候得者
流牢致申者共相見へ不申候由先頃追放之
義ニ付 公儀御書付一向御停止之趣ニ
□（虫損）考
不被成候間爰元ニ而加様之儀
□（虫損）而道筋
付可申方有之候者拙者共ニ而も吉田惣左衛門
留主共之内ニ而も参候而先方之思食承
可申進候旨年寄中被申候旨御紙面之通
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逐一致承知候外ニ御内談可申方も心付無之ニ付
中山出雲守殿へ坂本三太左衛門とくと申含遣内証
具ニ申入御了簡承候処追放と申義ハ当時
不申付候儀ニ候由追放ニ当り候科之者
公儀ニ而取捌有之趣被申越候通ニ別紙ニ
書付進候且又此度之科人之筋如何程ニ申
付候義当時之御仕置ニ叶可申哉之段茂
御尋申候処死刑には及間敷候居村之所
払ニ被成其身闕所大小取上屹度被 仰付候筋
当時的中之儀ニ御坐候左候ヘハ隣村居申候
而も其構無之事ニ候御城下徘徊なとハ可被差
留哉ニ候出雲守殿御了簡之筋共右之通
可然義と被存候猶又御国法之通御仕置訳
可有之候得者決而者難申入候由被申越候
出雲守殿ニ尋申候此方ゟ之書付懸御目申候
此紙面之通奥之所払之筋一段可然事と
被申越候
一公儀之様子所払を重々被申付候筋其身
家財家とも所持之分悉ク闕所被申付候
原本の画像を見る
妻子之道具ハ構無之其妻子ニ夫々ニ渡
遣候由家無之候得者自然と夫ニ付候旨
罷越申事ニ候然共妻子ハたとひ同村ニ
居申とても本人之罪計ニ而妻子ニ科者
かかり不申候由公儀之御仕置者右之通之由ニ候
是者為御心得申進候
一出雲守殿被申候者右之者科ニ被仰付候而 堂上
方と有之筋江御付届入不申儀ニ候哉
左様之義入申訳ニ無之候哉其通り之義ニ御さ候
是ハ心付候事故申迄ニ御坐候旨被申候事ニ
御坐候恐惶謹言
五月廿九日 加藤六兵衛印
佐伯内蔵助印
朱雀頼母様
須知彦之丞様
津加判奉行方へ佐伯内蔵助ゟ返状之写
去ル十二日之御自翰御答致拝見候愈御堅固
被成御勤珍重奉存候此度其元無足人不届之
義付中山出雲守殿方相尋御了簡之趣委細
御承知被成候由右不届者委曲被仰下候
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始末之義逐一被承知一命ニかゝり候科と
被存候程ニ御坐候
一右ニ付闕所之事其元ニ而御了簡難被成義も
有之ニ付 公儀之格承合可申進旨得其意
則坂本三太左衛門出雲殿江遣し承合申候
一重キ闕所と申者その者之宿所へ先達而
無案内検使之同心遣候町与力相添候而も
遣候義之由其所之名主五人組も呼候而
立合妻子呼出し何某義此度之科ニよつて
一命を被助家財闕所被 仰付候間妻幷
世悴自分之道具仕分見せ候へと申付則
検使之前ニ而為仕分致見分罷在其内ニ
妻之道具かましき物ニ無之歟悴之道具ニ而
有之間鋪品を銘々の道具とて仕分申候者
其道具を申咎自分之持候者をとくと
致吟味その訳立候者一所に除させ其筋
立かたき者本人之道具内へ入させ夫々
見届候儀之由此段者検使ニ参候者之
働ニて不審成品を取のけさせ不申候様ニ
仕事之旨扨本人之道具ハ悉ク闕所ニ成
候得者其所ニ而売払成共其段者役人之
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了簡次第之事ニ候
一妻子之儀者先達而も申遣候通追放之格ハ
本人斗之科ニ候故妻子之構無之たとひ
其村中之内ニ居申とてももとの家ニ
さへ住居不申候得者不苦法之由
一本人者於役所申付右之科ニよつて居村幷
居町被追払候家屋敷家財田畠等迄
不残闕所被仰付候絶命被 仰付候科ニ
候得共御慈悲を以一命を被下候依之
大小取上ケ名字も名乗申間鋪段申聴
役所ゟ直ニ払候義ニ候侍筋之者大小取上ケ
名字削候義絶命同前之首尾ニ候よし
出雲殿被申候
一軽追放と申筋者其町村之名主五人組江申付
何某闕所申付候間追付検使可遣候先達而
妻子之道具為仕分置候得と申付跡ゟ
検使之同心遣申事ニ候右之同心仕分有之
道具見届紛敷筋不相見候得者其通ニ
申付本人之道具者致闕所罷帰申義ニ
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御坐候加程之科之筋者少々見ゆるし
申儀ニも有之此段者公之筋ニ候間遠行
ニ而之心得者合不申義と可有之由
一此度御仕置弥一命被助追放ニ可被仰付
御評儀ニ候者前条之通重キ闕所と申方
当然之義と存候猶又御尋之義も候ハヽ
追々可被仰聞候自筆ニ而御意申進度
候得とも近頃眼悪敷是程之長文者
難相認候故其義無御坐候恐惶謹言
六月廿三日 佐伯内蔵助印
尚々熊野三山勧化之義爰元ニ而役掛之
衆へも内々為承合御並方も申談其元へ及言上候
心得ニ付段々為申合候未一決不仕候近日
相済可申候郷中町方なとへ之紀州ゟ之
被 仰付之筋其表ニ而も御聞合置被成候者
可然と存候此頃紀州屋敷ニ而承参候噺ニハ
町郷中共高下之無差別人別一人ニ一銅
ツヽ可被 仰付様子ニ候とも申候家中者
壱万石ニ銀壱枚之割ニて末々迄右之割
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可被仰付由ニ相聞候此度之義ハ紀州之筋
被用候而もよく可有御坐候と存候へともとかく
追々申合落着之上猶可致言上候 已上
朱雀頼母様
須知彦之丞様
内蔵助方ゟ之別紙
追而得御意候本書之趣出雲殿へ尋候様ニ
御申越候故相尋候而了簡之趣申進候事ニ御さ候
公儀御役人方へ尋候ヘハとかく物毎軽く
御挨拶有之義ニ而却而被成にくき事
有之段世上唯今あくミニて御座候此度之
義も出雲殿江御尋申候砌右科之趣ニ
相当之御了簡被仰聞可被下候若御了簡
之上ニ而も国方之仕置仕にくき筋も其
思召之通ニ不仕義も可有御坐候へとも
御了簡者無御遠慮被 仰聞被下候へと申入
候間此度出雲殿之思召之趣御承知之上ニ
候へ者被成にくき事に候へ共出雲殿思召
如何可有之と申義ニ者及不申候間
其心得ニて跡々之障ニ成不申御仕置
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立候様ニ猶御了簡可被成候必
公儀ニ被準候と申儀も品により難成事
可有御座候とかく役人衆ヘヶ様之類尋
候得者全死刑に当り申候科人も死
罪之筋者無用と被申義ニ相聞へ申候
一此度之男共兼而侍役之御用勤候筈
之筋にて罷在なから何人江断願も
なく他へ奉公之才覚仕候不届第二ニ
役所ゟ申付候義を京都へ尋不申候者而ハ
差図之通難成なとゝ私ヲ申候科役所
之下知を背候ヘハ上へ背候筋にて逆人同前
之筋に候ヘハたとひ百性町人ニても一方
ならぬ科人と被存候弥宜様ニ御了簡
被成候様ニと存候是者内談ニ而得御意候
事ニ御坐候已上
五月廿九日 佐伯内蔵助
朱雀頼母様
須知彦之丞様
此方科人之書付出雲殿へ尋申
候紙面之写
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一領分之内郷士ニ而五十歳内外ニ而兄弟
両人奉行役人江断を不仕堂上方之
御家来ニ成申度との才覚仕其上未
成就不仕内ニ於在所者堂上方之
御家来分ニ候故大庄や小庄や等之下知等
難請旨我儘を申剰奉行所ゟ申付候義
を京都へ窺候ハてハ差図之通ニ難仕
なとゝ私を申候付先入窂申付置候
右郷士と申ハ筋目を正し軍用之
時者侍分之軍役を勤候様ニ相加へ
候筈ニて仮名を名乗と刀指候事を
免置候事御座候然共常にハ田畑を
持郷中ニ罷在百性並之様ニ仕罷在候者
共ニ御座候
右之科死刑ニ可申付筋ニ可有御座候哉
但一段軽ク所払闕所刀脇指を取上ケ候
程之義当時 公儀之御仕置筋ニ相当
可仕哉御内意思召御窺申候事
追放科之者当時
公儀御取捌之書付
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一当時追放之義 公儀ニ而一切無之義ニ候
由依之是迄追放ニ被申付候科品之者
者所払ニ成ル
所払与ハ其者之居町居村之事候
私領之儀 公儀右之通ニ候ヘハ猶以難成事ニ
被存候所払之同科之軽重ニよりて家財
闕所或者過料侍分者大小おさへ可然候
居町居村之外城下抔加り可申哉
追放之事出雲殿ヘ承候ヘハ右之通
被申候事
惣而追放之科之者之儀も一度／＼ニ達
御内聴思召を受取捌被申候義故
諸事一決ニ者難申趣ニ候由ニ御座候
享保七寅年七月廿九日
一いか大和加判奉行へ役義能相勉候付為
御ほうひ
御召御帷子二
充
御上下一具
原本の画像を見る
右之通被下則七月晦日呼寄頂戴申付ル
栃尾源左衛門方へハ飛脚ニ而御帷子二御上下
一具為持遣ス此御礼ニ津ヘ歩行使者
可被上旨申談候晦日昼ゟ津ヘ差遣候
委ハ案詞帳ニ記之源左衛門方ゟ項戴之様子
申来候而其段津ヘ申上ル
一享保七寅年八月十二日申ノ后刻
藤堂玄蕃
方ゟ使者を以申越候ハ手前妾服之男子
致出生候就夫当月ハ仲間之月番ニ而候
其儘相勉可申哉外ヘ頼可申哉相尋候
由申越ス
此儀とくと相考見申候処血忌之
内ニ上ヘ懸り候義相触さセ候儀兼
如何と了簡之上玄蕃方ヘ月番外ヘ
頼被申入候様ニ翌十三日以手紙申入ル
但当正月藤堂主殿内所平産之節月
番之義尋ニ差越候付返答ニ是迄
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之様ニ被越候様ニと申遣候処追而主殿ゟ
申来候ハ格之義ハ何共不申越御構無之候ハヽ
其儘相勤申度旨申越候付左候ハヽ
其通被致候様ニと致差図候間此度
之義も同事ニ可申談候得共とくと
相考候処 御上御用筋血忌之内
相勤さセ候義如何と致了簡右之通
外へ月番相頼被申候へと申遣候事
一享保六丑年菊川源太郎江戸詰御供
被仰付一日御跡ゟ罷下り候様ニと被 仰付之
前々ハ 御立一日前致参津御跡ゟ発出
いたし候定式ニ候へ共去々年者一日御跡ゟ
梅田小左衛門
罷下り候様ニと被 仰付候小左衛門義不及参津
候間伊州ゟすくニ致発出四日
□（虫損）か桑
名にて津一日御跡立と申合罷下り候
右之通後記ニ有之付源太郎義も参津ニ
及申間敷段相窺候処弥いかゟすくニ
罷立道中ニて津ゟ下り之者共申合候様ニと
被 仰出則源太郎方へ右之通申遣之
原本の画像を見る
自今も下り之節一日御跡ゟ下り候者ハ
参津ニ不及候様ニ申付候事
一享保六丑九月朔日渡部（ママ）八左衛門相尋候ハ
桑名早之介
出火之節場所勤之義如何可仕候哉と申聞ス
但九月廿一日申談候趣早之介幼少之内者
其身罷出候にハ不及候御城柵門下へ早之助
格之面々相談申此所へ支配人壱人ニ
小人壱人相附出し相詰さセ火鎮り
何も引取候時分此方へ案内之上引取候様
可被申付旨申談ル
一栄松院様御名青松院様と御改被成候ハ
享保七寅八月十三日津ゟ申来ル
一公儀御精進日之内
八日 廿日 廿四日
右三日津ニてハ是迄御家中之下々迄殺生
堅相慎申候へ共此度評義有之他所者
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通り筋御差扣其外ニてハ不苦筈ニ成候由
享保七寅年六月十九日之日付ニて藤堂
兵左衛門方ゟ申来ル右之段同年九月二日ニ
普請奉行申付此趣御家中へもよく／＼
申伝候様ニと申談ル
類編記置可申書付
一近衛太閤様御不例御養性御叶不被遊
薨去被遊候ハ享保七寅年九月十四日之夜
四半時薨去被成候由京都御慎之日数ハ
未相知不申候由
山本平蔵方ゟ
十五日之書状古市ゟ村送十六日夜戌刻
到来ス
但右平蔵殿ヘ追書十七日之日付ニて十九日古市
便ニ遣ス
厶右之様子山本平蔵方ゟ津四老中江
言上仕候由にて津江之状筥来追付
津ヘ飛脚差置候由申来ル勝手次第
飛脚出し可被申候此方ゟ差当り用事
原本の画像を見る
無之旨申入ル
厶右太閤様御儀ニ付慎之義津ニて被 仰付候義
可有之哉被 仰付も無之候ハヽ被申越候へ
いか之義も同事ニ可申付旨為念十八日之
日付ニて津年寄中へ尋遣候処此返書ニ
津にて先格致吟味候処右慎之格無之旨
津にて慎之儀被仰付無之候追而被
仰付有之候ハヽ可申入候右之趣故慎之義
不申越候由廿日之日付ニて返状同日未刻
津ゟ飛脚ニて来候由加判奉行ゟ相達ス
返書ニて別ニ替儀無之付不及再報
一享保七寅年九月
殿様伊州御逗留中ニ年寄中被申聞候ハ
於津左之通加判奉行共ヘ被仰付候為心得
見せ候由左ニ記候
朱雀頼母
須知彦之丞
右両人へ被仰聞候ハ今般大村久米右衛門
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平蔵出入之義何も申談申付候趣宜
思召候就夫町郷中公事沙汰其外
出入之義御仕置之事ニ候ヘハ重キ義ニ候間
自今町郷中公事幷出入之義有之
節者刑部仁右衛門年寄共へ得と申聞
何も申談之上取捌候様ニ可仕候右之段
可申聞旨御直ニ
御意ニ而則頼母彦之丞へ刑部仁右衛門
年寄共列座ニ而申聞候事
享保七寅年十月四日
一養俊院様御病気御養生不被為叶
去ル四日御逝去被遊候旨十月八日仁右衛門ゟ
申越ス
享保七寅年十一月
一福北金左衛門跡目十一月六日ニ家督無相替
弐百石被仰付宇野右衛門義武芸精出し
鉄炮よく打候ニ付鉄炮役ニ被 仰付候
厶右家督之為御礼十一月十四日ニ参津
十五日ニ御礼申上候様ニと申来り則右之段
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十一月十一日ニ宇野右衛門方ヘ以手紙来ル十五日ニ
御礼申上候様ニ来ル十四日参津可有之旨
申遣ス尤参津前日ニ可被出候其節逢候而
可申入旨申達候事
但右御礼鳥目弐十疋持参之事
申入候事尤添状遣し候事
一享保七寅年霜月廿五日
宇佐美春庵義実父大田東作病気
ニ付為見舞尾州名護屋ヘ四五日之
逗留ニて罷越申度御暇願之趣津ヘ申
上候処願之通致さセ候様ニと霜月廿五日之
返状ニ申来春庵義廿五日四つ時前呼寄
願之通被 仰出候段申渡ス
但春庵十一月廿六日之朝ゟ伊州発出罷越
申度旨申ニ付勝手次第可罷越候遠方之
義ニ候間道中之義二日ニ成共三日ニ成共
勝手次第罷越候様ニと申入ル
一同年同日
北嶋玄朔妹勢州宇治神職八羽織衛方ヘ
原本の画像を見る
養女ニ差遣申度旨願之通被 仰出
十一月廿五日宇佐美春庵申渡し候之節
申渡之
右被 仰付候節右両人迄呼候事普請
奉行ハ不呼寄
一大通院様御五十年御忌御法事被
仰付候ハ享保十巳年十一月十六日
右委は此節之行事帳触帳ニ記ス
一享保七寅年十二月
西蓮寺ヘ拝借銀五貫目元末ニて
返済之筈利足六分五年符元銀ハ
五年目ニ返済之事
右十二月十七日寄合之節加判奉行ヘ申談
之事
但去々年五貫目ハ五年符元利
返済之筈但六分ノ利
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一享保八卯年 稲葉小左衛門
世悴 弥次郎
八才
眼悪敷候付江州陌村
柚木治兵衛方へ
見せ遣し養生仕度旨奉願
正月晦日之日付ニて津へ申上候
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右之返事二月三日之日付ニて
則達 御聞候処願之通致さセ候
様ニと申来翌日小左衛門呼寄願之通
被 仰出候段申渡ス
厶右申渡相済寄頭須知所左衛門方へも
右之様子為心得以手紙申達候
一藤堂玄蕃下屋敷出火は
享保八癸卯正月廿三日之夜也
疑敷火之出様ニ付御詮儀有之火付候
もの顕る
須知所左衛門江 藤堂修理江
伊東又八 又八子伊東金治
須知九右衛門へ
二男伊東文六 二月三日御預ケ
町方郷中ニ有之同類入窂被仰付候事
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一組附家督被仰付候節幼少之者者一家
之内召連罷出候様申遣候事
厶家督被 仰付候以後其番頭江以手紙
組入親之通被 仰付候旨申遣候事
但浮組候ハヽ其組頭方迄右之旨為
心得申入候事
右享保八卯年二月十八日喜多忠太郎
親跡目被 仰付候格也近キ頃之格を
以テ如斯
一組附更名願之儀達 御聴被
仰付候時者其番頭方へ以手紙誰へ被申聞候様
申遣ス
但野崎嘉内親之名茂左衛門と更名被
仰付候ハ享保八卯二月十八日被 仰付候格也
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一十三町町年寄支配ニ被 仰付候者
享保八癸卯年二月十九日也
但三筋町者勿論枝町モ加判奉行方ニ而
申渡ス此節町年寄窪田彦左衛門菅野
安左衛門両人為御礼登 城玄関ニ而申置
一保田縫殿殿享保七寅ノ極月御病気ニ
有之候処御養生不相叶享保八卯正月
九日御死去相続
金田猪之助殿
舎弟御願有之旨佐伯内蔵助方より
知せ来依之右為悔津代官
井嶋儀左衛門方へ
佐脇戈兵衛為使者遣ス委者卯正月
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廿二日行事帳ニ記之
厶佐伯内蔵助ゟ享保八卯二月廿二日
書状ニ而申来候趣
以別終啓上仕候保田縫殿助殿御幼年ニ而
御死去御死後之養子御願故ニ候之哉
御遺跡不破 仰付候由被 仰出候御遺跡
申候彼方御家来共ゟ為知参候付申上候
已上
二月廿二日 佐伯内蔵助
藤堂采女様
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一御家中大身之面々死去忌中之節
家来共月額之事忌明候ヘハ剃せ
被申候事
下々ハ三十五日過剃藤堂新七郎忌中
侍分ハ五十日過剃之節者右之通也
尚又享保二酉七月七日藤堂主殿忌中
之節相訴之趣委行事帳ニ記之
一松平出羽守殿御家来正井宗味妻敵
享保二酉七月十七日之夜大坂高麗橋ニて
討之委者同七月廿日行事帳ニ記之
享保二酉八月十一日伊賀発出
一采女有馬為入湯罷越九月十日ニ
伊州江罷帰ル
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享保二酉九月十二日
一采女預り組屋敷久我右衛門長屋火出之事
享保八卯年正月
一御跡下り道中横目杉井彦左衛門固
之儀伊賀年寄之者ハ参津ニ不覃直ニ
被 仰付候格故津ニて判元用人中見届
候之儀成不申候付而長左衛門固判元之儀
中川蔵人藤堂兵左衛門方より普請奉行へ
申来尤采女方へも両人ゟ申来候付正月
廿二日於善兵衛宅長左衛門固いたしせいしも
善兵衛方ゟ津へ戻し候事
右判形場所之儀普請方ゟ相尋候付
此度年寄中ゟ采女方へ申来候筋ニても
無之用人中ゟ普請方へ向前書も
参候事ニ候ヘハ善兵衛方ニて判形申付
可然と采女差図致候ニ付而也
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一組頭役誓紙之儀番頭宅ニて申付候事
尤其節普請奉行一人差遣候而判元
見届さセ候格
但采女組頭内堀弥五郎固享保八卯正月
廿二日采女方ニて申付ル山田善兵衛判元
見届之
享保酉年十一月二日之朝六時過
一東大手筋大和屋六兵衛裏糀室薫（ママ）り
御家中駆合在之早速消ス尤出火と申
程之儀ニてハ無之事
享保二酉年
一水野和泉守殿南都江御越御沙汰之節御使之
栃尾源左衛門を以御音物被遣候ニ付目録
采女方ニて相認ル委十一月廿二日行事
帳ニ記之
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享保四亥三月津於御城相極仁右衛門采女申合
書付之扣
一近国江養生ニ参度願之者之儀組附之
類幷小身之組外小役人其外軽キ者ハ
病気之様子聞届之上江戸ヘ申上候ニ不及
可遣事但諸役人ハ相伺候上遣し可申候
尤往来帳ニ付可申事
但右申合之書付之様子之節之扣相見ヘ
不申候付享保八卯三月仁右衛門家来共方ヘ
尋ニ遣し右書付此所ニ写仁右衛門家来共ゟ之
右書状卯ノ年津状之紙袋ニ入置
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覚
一享保元申年八月
殿様伊州ニ被成御座候節
水上権大夫
但道誰事
勉役之内 御懇命ニて
年罷寄能相勉候自今駆合等之儀世悴
名代相勉させ可申候
金平へ御扶持方十人ふち被下候旨
被 仰付候
一向後名張出火之時分ハ爰元駆合
番組とも早速被罷越筈ニ付此旨
物頭中へ申談可被置候委ハ其時ニ至り
可致差図と申聞之
右者享保四亥年四月六日寄合過
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月番宮部木工を以申聞候事
但若病馬なと有之節ハ
御借馬渡し候筈ニ候備馬
支配伊東弥大夫へ申渡し候事
享保八卯四月十九日
一真川求馬乗馬なりかたく候付
今十九日右之通於津申上候処出火之
節斗久馬出し可申候其外之駆合
之儀ハ求馬相勉候様ニと被 仰出則
求馬同十九日申渡之
厶久馬儀未若小子者ニ付権大夫ヘ
四月廿二日於伊州寄合之節
申談之
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一慶長五子年関ケ原陳
一同十四酉年丹波佐々山城之縄張
御普請
一同十五戌年丹波亀山御普請
一同十七子年伊賀天守御普請
一同十五（ママ）寅年江戸御普請
一元和六申年大坂御普請
一同八戌年加茂御普請
一同九亥年越前陳と申事
一同年御上洛大坂御城御普請
一寛永三寅年江戸上野御宮御普請
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一同十一戌年御上洛
一同十二亥年江戸御二ノ丸御普請
一同十四丑年嶋原一揆十五年トモ
一同十六卯年江戸御本丸ヘ御普請
此年東叡山廻廊御作事
一慶安五辰年日光御普請
承応元改元
〆
一享保八卯年四月采女在津之節伊州
西大手御門東打廻し石垣孕所直させ
候後相伺同五月六日ゟ取掛り六月四日切ニ
石垣御普請相済翌五日ゟ石垣上ノ櫓ニ
取掛ル右之様子同六月十五日之日附ニて津ヘ
申上ル委者案詞帳ニ記ス
享保七寅ノ盆ゟ改ル
一盆御施餓鬼ゟ献上燈籠両朝御寺
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詰人等之儀
伊賀
上行寺ニ而御施餓鬼
七月十五日朝 一座
寒松院様 施餓鬼料三百疋
同十六日之朝 御四ケ所様相兼
一座
松寿院様 御施餓鬼料
大通院様 千疋
了義院様
大亨院様
同十六日 御寺詰鉄炮頭已上
宗旨奉行御城番頭
諸役人ヘ御斎被下ル
御斎料五俵
十四日ニ
一長田御山江御香奠 銀壱枚相備
御代参加判奉行相勉候事 但此儀ハ毎前日ニ
津ゟ被仰下ル
十五日御施餓鬼之節
采女 加判奉行 普請奉行
作事奉行迄相詰ル
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十六日ニハ 番頭 高知 加判奉行
籏奉行 鑓奉行 鉄炮頭
宗旨奉行 御城番頭諸役人
相詰ル
但右御寺詰之儀ハ卯ノ盆ゟ相窺津ノ格ニ
申付ル
一了義院様
大亨院様江相兼燈籠壱ツ宛
采女 番頭
いが城和
高知 加判奉行
ゟ
差上ル
是も去寅ノ盆ゟ御両所様兼候而
壱ツ宛指上之
享保八卯年七月
一藤堂式部家来竹永久左衛門下人市助と
申者七月五日之夜剃刀ニて自害致候処
未絶切不申候由式部方ゟ以使者訴之
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小目付中川喜兵衛為見分差遺ス
厶右手疵久左衛門方ニて段々養生為致候へ共不相叶
十五日ニ果候ニ付其節式部方ゟ以使者相訴之追付
大横目壱人山田善兵衛式部方迄差遣ス尚又与得
致吟味さセ候処乱心之仕形ニて外ニ疑敷無之
候旨申ニ付則其段式部差出取善兵衛罷帰ル
委者七月十六日ノ行事帳へ記之
先年新七郎家来山本正兵衛小者首釣候時分
ハ小目付遣し正兵衛口上書取帰り候へ共陪臣之
口上書ニてハ若
御前へ上ヶ候時成かたき義と致了簡
此度ハ式部差出ニ申付ル尤陪臣下人ニも
人ヲあやめ候なとゝ申候共違横死一
通り之儀故言上ニハ不及
厶此以後ニても自害人即死ノ時ハ見分ニ小目付参候
時分主人ノ差出ヲ直ニ取らせ可申事陪臣ノ口上書
ニハ及不申事
一享保七寅年六月御家中侍中へ申聞候御
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書付之趣
公儀ゟ被 仰出候御書付写
養子いたし候者若養子を返シ候儀有之
時最前養子いたし候已後実子出生候とも
其実子家督ニハ被 仰付間敷候間又養子を
可奉願候然共右返し候養子何とそ行跡
悪敷候品有之候歟病気ニ而決而御奉公
難成儀ニ相極り養子返し候者頭支配とくと
承届実方へも相尋無相違候ハヽ其品申
上頭支配より実子を家督ニ可奉願候
軽キ病気又ハ養父之心ニ叶不申候一通り
之儀迄ニて養子ニ家督ハ被 仰付間敷候
但右実子御奉公被 仰付間敷との儀
ニ而無之分知奉願候然外へ養子なとニ
遣し候儀者可為勝手次第候以上
寅
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五月
一公儀御書付ニ被准
殿様ゟ被 仰付候御法事等も自今者
軽可被 仰付候間御家中之面々へも其趣を被存
法事等弥軽可被致候
一外をかざり実儀を失ひ或者倹約ニ事
を
□せ礼儀を麤略シ却而自己之栄耀
を好む之儀先頃之御書付之義有之候弥以
堅相慎可被申候
一隠居幷遺物御家中ゟ指上候儀自今ハ相止
候間左様ニ可被相意得候
右之御書付之趣六月六日寄合過番頭高知
物頭寄合月番壱人宛呼候而采女逢候而
一通り致挨拶已後普請奉行を以壱揃弐通
宛相渡候委者享保七寅年御判物帳ニ記之
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一享保八卯八月十一日
真川求馬有馬湯治願候事右願之誓紙
大横目両人罷越判元見届候事委ハ案詞帳と
行事帳願帳等ニ記之
右願之趣八月十一日之日付ニて津へ申上ル八月
十四日之返事ニ願之通致さセ候様ニと被 仰出
同十七日申渡之依之求馬相尋候ハ右之通
願之通被 仰出候御礼ハ自分ゟ申上候ニ及
申間敷哉と申聞ス依之家来ゟ申遣候ハ
御自分ゟ御礼被仰上候格見へ不申候段申遣ス
一真川求馬有馬湯治願之通被 仰出候付
右御礼求馬方ゟも申上可然哉と相尋ル
先年
須知所左衛門
野崎新平
有馬入湯願之通被 仰出候節之扣吟味致
候へ共自分ゟ御礼申上候格見へ不申候旨申入ル
罷帰候節御礼ハ申上格と存候旨家来共ゟ
申遣候事
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覚
一御家中侍共有馬湯治之御暇奉願被 仰出候時
厶大身小身共ニ組外之分ハ采女宅へ呼候而可申
渡候
厶組付支配之面々ハ番頭支配頭へ手紙ニ而可申遣候
右之通ニ自今以後可致事
正徳四年
八月朔日
右ハ新七郎組三田村孫之丞此度有馬入湯之御暇
願之通被 仰付候時ゟ如此相極ル
一大膳様佐渡様御養子御家督被
仰付候者享保八癸卯九月也
一佐渡様御中屋敷江御移徙被遊候者享保
八卯十月廿二日也
享保八卯年十二月十四日
一大膳様 佐渡様寒暑幷年頭御祝儀ニ
伊賀番頭共ゟ勤候儀津仁右衛門方ゟ申来候趣
を以享保八卯年十二月十四日ニ相触ル行事帳触帳ニ
記之
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享保九辰年二月
一伊賀ニ而武田文左衛門義大小姓役ニ被
仰付候御書付
横物奉書
覚
一大小姓役 武田文左衛門
右之役儀申付候入念可相勉候
右之通可申渡候也
藤堂采女殿
右之書付辰二月七日采女在津之内御渡
被遊候付翌八日伊州へ自分飛脚便ニ同姓
民部方へ遣し来ル十一日文左衛門呼寄毎之格ニ
可申渡旨申遣候
一采女不快之節民部御勤方之儀被 仰付候者
享保九辰年采女在津之節也委者行事
帳二月廿八日之所ニ記之
玄蕃組
一高橋甚内御暇被遣候ハ享保九甲辰年三月二日也
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一大坂大火ニ而大坂御屋敷類焼ハ享保九甲辰
年三月廿一日廿二日両日焼ル
享保九辰五月廿一日
一藤堂式部組別所弥平太後家
権弥
養母
右後家堀伊織姪尤親元也
右之通ニ付当三月伊織方ゟ申聴候ハ
権弥養母儀未年若成者其上子も無之候ニ付
伊織方へ引取幸之方も有之候ハヽ再婚仕らセ
度旨内談申被入候故当春三月ニ年寄中へ
申談候処五月廿日之日附ニて勝手次第伊織
方へ引取候様ニ可致差図旨申来り則五月
廿一日ニ伊織呼寄申聞候事
去ル十七日之御状致拝見候弥御別条無御座候旨
珍重ニ奉存候然者其元 別所弥平太
後家
事委細被承聞候趣致承知候
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御先代ニハヶ様之筋も様子次第成申候格式ニ
候へ共近年ハ養母と相立候類之者再婚と申儀
不成訳ニ御心得ニ御座候由御尤ニ存候如被仰聞候
五郎兵衛 世悴
小川 源八
後家義ハ
此度之訳とハ後も違候事と存候
弥平太
後家
儀ハ権弥養母と相立申者之義故御了簡ニ
落不申候然共小身之者外之厄界も多年
若成者養子ニ相掛ケ置申候段親元気之毒ニ
存候段も無余儀様ニ思召候ヶ様之類ハ人々之
心次第と親元へ御引取せ後々幸之方へ御仕付
させ筋も可然様にも思召候差当り其元ニ
ヶ様之格も無之故御相談被仰聞候尤仲間衆[
□（取り消し線）]
御連紙ニ而可被承聞候へ共先拙者迄被
仰聞候仲聞衆へも申談爰元ニヶ様之格なとも無之
候哉存寄之筋御報ニ可申遣之旨具ニ致承知
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則御紙面仲間衆へも物語仕右之格致吟味
候処差当ヶ様之格無之江戸ニハ似寄候格御座候
得与吟味仕其上仲間衆申談候而追而様子
可申遣候先右之御状相達候儀為申遣早々及
御報候恐惶謹言
三月廿二日 藤堂造酒丞
藤堂采女様
一藤堂宮内婚礼相調候者享保九辰年七月
廿五日也 但御倹約之内也上ケ物有増左ニ記
御太刀銀馬代
宮内ゟ上ル
箱肴 一種
御樽代三百疋
宮内妻ゟ上ル
箱肴 一種
生肴一種 宮内母ゟ上ル
右者御在津之砌故津江給人使者を以差上之
尤津年寄中江相談之上右之通相極ル
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一松平甲斐守殿御通之節御馳走格之儀
津四老中へ申談候者享保九辰年七月四日也
同八日ニ返事来ル
一本庄安芸守殿伊賀御通り之儀元録（ママ）十五午年也
御馳走一巻帳別ニ在之
一榊原式部大輔殿伊賀地御通り之儀宝永四
亥七月七日上野町御泊被成ル右之節言上ハ別帳
享保九辰九月四日
一越知杏仙儀実父吉岡見純と申和州公領高田
町ニ罷越候此元老衰之上先月下旬ゟ肝気
大切ニ相煩急変之儀無心元様子と申来候ニ付
何とそ不苦儀ニ候ハヽ罷越申度願候ニ付実父
之儀無拠儀と致了簡翌五日ゟ遣之
但梅田小左衛門江州川瀬村へ罷越候格を以
杏仙遣之
小左衛門事左ニ記ス
御在江戸
当御代 正徳二辰四月八日
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采女組
一 梅田小左衛門母
正月末ゟ江州川瀬村伯父法蔵寺方へ罷越度
逗留罷在候処二月初食傷いたし其上痰差出
致不食相煩彼地ニ逗留致養生罷在候老体
之上右病生ニ候ヘハ愈々大切ニ及可申段も難計
旨申越気遣ニ存候他領之儀御煩申上候段如何敷
奉存候へ共罷越病体見届罷帰申度奉願候旨
相認組頭を以願書聞之
右之書付四月八日之晩九郎左衛門方へ持参之由ニて
同晩九郎左衛門方ゟ家来共方へ手紙相添もたせ
差越候
老母之儀其上病体大切之様子ニ相聞候付
勝手次第罷越見及罷帰候へ弥病体大切ニ
候て見はなしかたき様子ニ候ハヽ致逗留
看病仕候様ニ申聞候と九郎左衛門方へ返答
ニ申入ル
右之趣四月十一日之日付ニて江戸江申上ル
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一長福様ヲ若君様と可奉唱之旨被
仰付有之候ハ
享保九甲辰年十一月廿一日也
但家重様と御名乗御改被遊候者同年十二月朔日也
右何も江戸ゟ申来
一大膳様御初入者享保九甲辰年九月也
御下向享保十一午年二月廿一日ニ発足被遊ル
一采女次男源次郎嫡子ニ被
仰付候名茂兵庫と被 仰付候者
享保十二丁未年八月廿七日也
右者銀馬代ヲ以御礼即日申上ル
一享保十巳年四月二日於 御城筧播磨守殿
被 仰聞候口上書之写一通釆女請取帰ル左ニ記ス
厶享保十巳年三月廿一日
一筧播磨守殿ゟ猪飼勘助参候様ニ申来候
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ニ付罷越候処先達而申入置候砂留之儀
伊賀国ハ一円御領分之御事ニ御座候得者爾来
砂留被 仰付候節御届ニ者及申間敷候若
外ゟ相尋候儀も有之候ハヽ播磨守殿御差図
之旨挨拶可仕候由御直ニ被 仰聞候右承知之
御答日積相考御使者被遣候様ニ可仕候
右之通之口上書也
一去午正月十五日宿継御奉書以江戸ゟ
御拝領之靏為御祝儀伊賀ニ而物頭之上諸
役人幷医者共御屋敷ニ而御料理被下候ハ
享保十二未年七月廿七日也
一殿様江御家中致疱瘡候者
疱瘡人 七拾五日
看病人者 三番酒湯以後
出ル
右者享保十巳年卯月十日 御城ニ而承合候也
一若殿様御元服御任官奉称
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従二位大納言様と候旨御元服四月九日也
右申来候者享保十巳年四月廿二日南都触之様子
栃尾源左衛門方ゟ申来
享保十巳年四月
采女津ニ而請取帰候書付
覚
武者絵 土佐
古法眼類
有来候八嶋等之絵様ハ御入用ニ無御座候珍敷
御事杯書候図御入用ニ御座候
大和人形 同断
同断
韃靼人 唐絵明代之絵ニ而も
夫ゟ古キ上筆中筆類
尚以能御座候
馬 唐絵尤明之代以後者
御入用ニ無御座候
但土佐筆のりかた杯書候図
尤寺社抔ニも古事書申候右之絵之類御座候ハヽ
来御参勤被遊候時分迄御差出被成候ヘハ能御座候
原本の画像を見る
急成義ニ者無御座候
厶右之書付普請奉行共へ相渡御家中へ致通達
候様ニ五月七日申聴ス
求馬席之書付
一 真川求馬儀
鉄炮頭次寄合之間江入置候事御歓事なとハ
便状鉄炮頭申上候節ハ申上候事
但壱人者ニ而申上候事
一享保十巳五月采女在津之砌造酒丞渡候御書付
左ニ記ス
一民部殿火事之刻
御城御屋鋪方角違遠火之節ハ罷出
采女義ハ
見合火事之様子ニ寄罷出候事
一箕浦作十郎不行跡ニ付知行被召上藤堂作兵衛方へ
御預被成候ハ享保十巳五月十九日也
一成瀬平馬伊賀加判奉行役ニ被 仰付者
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享保十巳五月二日也於津被 仰渡之
但加判奉行被 仰付候義御家中へ相触候義ハ無之
享保十巳五月廿六日ニ御救免也
一箕浦作十郎義ニ付一家共差扣居候処
御救免被遊右手紙遣之尤月代剃不申
罷出候事右之節月番之普請奉行壱人迄
罷出ル
同年
一加判奉行役ニ被 仰付候時者諸役人迄ヘ連名
ニ而知せ候事
一藤堂造酒丞役義願之通
御免伊賀附ニ被 仰付候者
享保十乙巳年六月三日也四月六日ニいがへ
罷越十五日ニ二ノ丸へうつり申候事
一東大寺衆徒乾徳院果候者享保十巳年
七月十六日申刻果死骸等改塩詰ニ致候段
栃尾源左衛門方ゟ申来候事
尤津ヘ早速飛脚ニ申上ル
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一小笠原右近将監様御逝去被遊候ハ
享保十巳年六月廿八日也此儀大坂桑名又右衛門
方ゟ申来候ハ七月六日也
厶殿様御服忌 忌廿日 六月廿八日ゟゟ七月十八日迄
但此間鳴物音曲停止候事
服九十日六月廿八日ゟ九月廿九日迄
厶津ゟ申来候ハ七月八日ノ所御判物有之
一南都興福寺之内宝堂院後住ニ梅原万助
藤堂新七郎弟ニいたし遣度願之趣被仰出候ハ
享保十巳年七月六日也
一御倹約ニ御法度書壱通別紙書付役人心得之
書付奉公人改役人尤衣服之儀
厶大納言様西之丸江御移徙之儀ニ付江戸へ
梅原頼母下候ハ
享保十巳年六月廿七日津ゟ申来ル
原本の画像を見る
一御家中由緒書親類書改差上候様ニと被
仰出候ハ尤切米取迄也
享保十巳年六月廿九日也
一当国加判奉行ヘ被 仰付候書付出候ハ
享保十巳年七月三日也
一御倹約之儀役人共迄江被 仰付候者同年
六月十一日也
享保十乙巳年九月四日
一江戸詰伊賀附之者共諸願之儀間違も有之
候ヘハ如何ニ候間向後采女江戸年寄中連紙
宛所ニ相願可申旨藤堂半蔵申談候事
但入交十兵衛子加藤太初而御目見願候処
十兵衛養母果尤加藤太七歳未滿ニ
候ヘ共親忌中故不罷成候処采女了簡ニ
而忌中以前采女方迄差出し置候願之儀
其上追而 御越国迄ハ外共違江戸詰
之儀故右之通相談之上申上御目見被
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仰付候此節十兵衛忌中ニ付大小姓仲間長屋
新左衛門御屋敷ニ而呼寄采女逢候而右之趣
申聞ス
厶 前川祐廸子専介十歳
右者江戸詰独礼格也初而御目見願ニ付
入交十兵衛子次江書入御目見有之
重而も如此也
右之由御居間坊主独礼之部入候由田野
惣介方ゟ先達而申来ル
一津加判奉行 白井八右衛門代り
山中清兵衛
名も兵助と相改右之役儀被仰付候者享保十乙
巳年十月六日也
一榊原入湯鉄炮頭已上諸役人罷越候後采女
聴届遣之 御在国ニ候ヘハ遣候上ニ而津ヘ申上ル
右者享保十乙巳ノ年十月五日ニ藤堂長兵衛榊原へ
入湯いたし候節三老中へ談極之
但御判物十月九日之所ニ委細記之
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享保十一午年正月十五日
一殿様へ宿継御奉書を以御鷹之靏
御拝領被遊ル
但御家中へ右之御様子被 仰聞候ハ同五月十八日也
津ニ而ハ津ニ鉄炮頭以上ハ 御直ニ被仰渡候由
伊賀ハ采女口上ニて御意之旨申渡ス委ハ
御判物帳触帳案紙帳行事帳ニ記ス
厶 右靏御披ハ正月廿三日御披之靏采女民部ヘ
被下候ハ正月廿五日之朝五時野崎茂左衛門御使者ニ而
□之右拝領之御礼ニ馬廻り使者
乙竹七郎右衛門
差上ル
靏六寸四方之箱ニ入拝領之靏と書付来ル
右御使者野崎茂左衛門方ヘ即刻采女民部
為礼罷越其已後音物遣之使者上田彦七
享保十一卯（ママ）三月
一藤堂造酒丞組与頭
稲垣六郎左衛門義
不勝手ニ付五年之内人馬減少仕度申候旨達
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御聞候附勤之儀も有之候付ニ願之通被
仰付候
右ハ享保十一丙午年三月十一日之朝五半時采女民部
罷出口上ニて申渡ス
但右願之儀 達御聞候者極月廿四日参津逗留
之内御内意相伺済有之候付願書ハ無之
右被 仰付候様子番頭造酒丞方ヘ手紙ニて申遣ス
手紙之趣触帳記之
右被 仰付之書付津ゟハ不参采女方ニ而認候也
享保十一午年三月
一宗旨改判形忌中之者も判形致さセ候事
但武具改之格を以享保十一午年三月十一日
野殿平之丞
実母果忌中之内ニ候へ共判形致させ候事
殿様義ハ此前ニ書付有之
一宿次を以 御鷹之靏御拝領之方々
松平加賀守様 松平大隅守様
松平陸奥守様 松平淡路守様
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松平右衛門督様 松平丹羽守様
松平出羽守様 松平長門守様
松平安芸守様 殿様
右之通相済申候
当年ハ
加賀守様 丹波守様
殿様迄ニ
御座候 已上
右之書付享保十一午年三月十四日ニ写之
一殿様御在江戸之内南都御祭礼勤番之者
罷越候節世悴若党ニいたし召連参候儀
享保十巳年正月越年ニ罷越候節相伺置候処
願候ハヽ勝手次第遣候様ニと被 仰出候事尤
参候ものゝ様子ニ寄候事
厶右之儀御在津之節ハ其時々相伺候事
一出雲大社勧化之儀申来り相触候ハ享保
十一午年六月二日ニ相触ル
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享保十一午年三月
一木屋八郎兵衛方へ銀弐貫目壱割之利足
ニて御蔵銀借シ候ハ享保十一午年三月廿七日
寄合之節加判奉行へ申付御借渡候儀ハ武具
奉行へ同日申付ル
但弐貫目八年賦也
同年七月十四日也
一藤堂宮内内所安産男子出生
一加判役屋敷修補料被 仰付候ハ享保十一
午年九月六日也
享保十六亥七月御倹約之節願ニ而上ル
一大膳様 宗対馬守様御養女と御縁組
御願之通被 仰出候ハ享保十一午年九月十一日伊賀へ
申来候ハ九月十八日也
厶大膳様右御結納被遣候ハ享保十一九月二日いがへ
申来候ハ午ノ九月九日也
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一殿様之御代替りニ伊賀上野之城破損繕等之
絵図
公儀ヘ被指出ニ不及候事
右享保十三申夏采女江戸へ下り候節絵図
致持参候とも右之通
公儀へ指出候ニ不及之段同秋藤堂主膳罷上り
候節申越ス書状之趣粗記事左ニ
――――――――
――――――――
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厶右御城破損繕之絵図新古弐袋とも同年
九月七日ニ梶原源左衛門殿山田善兵衛方へ川口
庄兵衛方ゟもたせもうし置此方入用之節ハ
御普請奉行役所へ取ニ遣し候之筈ニ申遣し置
御倹約ニ付
一御家中衣服改之御書付出候ハ享保十巳
七月也
高敏公ノ事
一殿様御疱瘡被遊候ハ享保十三戊申四月
朔日津ゟ申来ル
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厶右ニ付采女津ヘ罷越候者四月三日参津同廿六日ニ
伊州江罷帰
一高敏公御疱瘡御養生不被為叶御逝去
被遊候ハ享保十三戊申四月十三日也
大輪院殿智月高映権大僧都
高敏公ノ事
一大輪院様御遺領高治公ヘ被 仰付候ハ同年六月
十一日也
仁右衛門采女江戸ヘ罷下候ハ采女五月
十六日仁右衛門十七日罷立道中十二日経五月
廿七日江戸着也
一御家督両殿様高治公へ被 仰出御礼相済候ハ
同年七月朔日也尤いつれも同日御礼申上候也
厶采女江府ゟ上着ハ八月六日也尤八月朔日津迄
罷登御用共相仕廻五日関迄罷出ル
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一藤堂仁右衛門江戸ニ而相果候ハ享保十三戊申年
七月十一日午刻也
依之江戸ニ而三日御長屋鳴物音曲御停止触
有之尤国方伊州之儀七日之内鳴物音曲慎
之三日ハ普請作事愼之尤江戸ゟ申来候当日ゟ
慎之
一藤堂新七郎江戸江罷下り候ハ同年五月廿一日
罷下り七月廿日伊賀着
一藤堂仁右衛門跡式役儀等無相違名を仁右衛門と
相改候様ニ武右衛門ヘ被 仰付候ハ享保十三戊申
八月廿五日也尤藤堂主膳江府ニ罷有御書
付持参八月廿五日上着右之段演説
厶右之通ニ付御家中組外之分呼寄候而申聞ス
尤御家中へも夫々相触ル
高治公
一御家督初而火之御番浅草御蔵火之
御番被 仰付候者享保十三戊申年九月廿日也
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伊州ヘ申来候ハ九月廿五日也
厶大学頭様御更名ハ同年六月十五日也
佐渡様備前様と更名も同年也
一大々洪水ハ享保十三申七月八日也
厶八月十三日もよほと之洪水也
一箕浦八平致自害果候ハ享保十三申年
正月十日也為検使大目付小目付両人采女組
組頭も両人遣之
但采女津ニ居申候故右之通遣之
一山伏寿福院立退候ハ享保十三申年七月
四日也
一御判物ニて御倹約被仰付候ハ享保十三申年
八月十二日也
一御老中大久保佐渡守様御逝去ハ享保
十三申年九月十一日也
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大坂御城代
一酒井讃岐守殿御老中被 仰付候ハ享保
十三申十月七日也
一堀田伊豆守殿大坂御城代被仰付候も
右同事也
右之伊豆守殿享保十四酉正月廿二日大坂ヘ
御初入ニ勢州亀山迄御越し於亀山病死也
右之御替り松平伊豆守殿享保十四酉二月ニ
被仰付ル
一西ノ丸鷹匠町山内八右衛門長屋ゟ出火者享保
十四己酉三月十日暮六ツ時也
小西勘之丞太田源五右衛門神田茂右衛門横山武左衛門
中内久兵衛内田又左衛門柘植平八竹沢金右衛門
山内八右衛門中川喜兵衛望月久太夫〆十一軒
焼失ス
右類焼之面々ヘ下行拝借被 仰付候ハ同年
五月六日也
一役人之分下行弐両弐歩充
組附之分下行役銀壱年分御用捨
切米取之分下行白銀壱枚充
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厶 拝借百石ニ付五両充 一割八年賦
切米取ハ弐両弐歩充 一割十年賦
右之通被 仰付委ハ其節之御判物ニ記之
一藤堂出雲以後諸御礼等 御居間ニ而被仰上
江戸其外御悦事御務等之儀番頭中間分格ニ
被申上諸役御免被成候事尤御老中格ニ惣下座
之事
右ハ享保十四己酉五月十二日於津被 仰出
享保十四酉三月八日暮時之由同八月十日津ゟ申来
一上野国山田郡今泉村百性主人半左衛門父子を下人
三郎兵衛切殺し次男ニ手負せ致欠落候ニ付
従 公儀
御尋者之儀ニ付御家中町郷中江相触疑敷者
無之候ハヽ其段一札致し夫々差出之
右ハ八月十一日之所之案詞委有之
一片桐石見守殿浪人中村助大夫御金之儀
致世話候付大坂へ度々罷越候依之時服幷
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白銀十枚
御城ニ而采女申渡拝領有之候者
享保十四己酉年九月十九日也
右之節加判奉行一人水上権大夫普請奉行両人
出座有之
御口上之趣左ニ有之
一須知喜左衛門御名被下乗輿御免被成候ハ享保
十四己酉九月三日也
大学様伊賀御逗留中ニ付手配帳ニ委有之
一和州古市郡奉行共所持之馬御倹約ニ付放候様
申付候ハ享保十四己酉七月十日
但兼而相知候用事ニハ此方ゟ御借馬
遣候筈ニ申遣置候事
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享保十四酉九月廿九日津ゟ申来ル
一切米取之面々実子無之者ハ致養子候儀
勝手次第可仕之旨
御先代被 仰出候得共向後者養子之儀奉
願被 仰出次第可仕之旨申来ル
一殿様御服中ニ付南都祭礼出馬無之候者
享保十三申年
但御領下掛物ハ出候事
一高山様百回御忌ハ享保十四酉十月五日ナリ
但右之節御香奠独礼以上ゟ御礼銭之半分ツヽ
有之候ニ付物頭之上ゟも鳥目五十疋充差上候事
厶右御法事相済候為御祝儀宮内方ゟ馬廻り使者ヲ以
御肴差上之采女兵庫ゟも一種ツヽ差上之
御家中ゟ樽肴差上之
厶樽肴津ニ而上り追而代銀津勘定ゟ取集
厶采女兵庫ゟ上ケ肴之儀兼而年寄中ヘ頼遣候
一種宛上ル尤使者五日津ヘ遣之六日相勉兵庫ゟハ
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便状之格也
一小次郎様御元服被遊 徳川右衛門督様と御改
被成候ハ享保十四己酉閏九月也
一右ニ付大沢右衛門督様 但馬守様と御更名被成候ハ
同年同月也
享保十四酉十月十五日
一高山様百年御忌之節
御代香采女相勉候様ニ兼而被仰付候得共
采女儀眼気ニ付前方此段津ヘ申上
御代香兵庫相勉両日共ニ采女不罷出尤
御代香之砌熨斗目長上下着之
享保十四酉年
一御老中戸田山城守殿十月廿八日御死去候段
津ゟ申来如先格爰元十一月七日ゟ九日まで
三日之内鳴物音曲停止之事
厶普請作事武芸構なし
享保十五庚戌三月十五日
一藤堂五助月番をも相勤加判仕候様ニと被
仰付
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但五助義年寄役見習之内ニ而右之通被
仰付未本役ハ不被 仰付之
右之趣御家中触候幷名張古市京大坂
へも普請奉行ゟ申達候
享保十五戌三月十九日
一藤堂五助老母寿光院死去依之
殿様十九日ゟ御忌十日 御服四十五日被為
受御家中両国共七日之内鳴物音曲停止
但津ハ
十九日ゟ廿五日迄伊賀ハ廿日ゟ廿六日迄普請作事[
□（取り消し線）]武芸等
構なし町郷中御慎ニ不及
厶右ニ付為窺
御機嫌 采女ゟ中小性使者近藤佐七
兵庫ゟ歩行使者組ノ会平次
廿日之晩ゟ津ヘ上ル
厶右御忌之内窺 御機嫌之儀外ニ使者上ルニ不及
指上物等も無之
但シ
小笠原
芳運院様 養俊院様 右近様
浄心院殿 右四人様之節も指上物なし因テ
如此
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享保十五戌年二月二日
一藤堂弥五左衛門相果息弥三ハ幼年ニ付
杉井貞之助養子ニ願置依之貞之助定式
之服忌請候様ニと三月十五日津ゟ申来其後
数馬方ヘ段々及筆談養子之儀願之通未被
仰付ハ無之候得共弥五左衛門宅ヘ忌中ハ引移候事
享保十五戌四月
一佐兵衛様百回御忌ニ被為当候付寺町
真言宗 万福寺右 佐兵衛様之御石塔御位牌
安置有之候故御茶湯料ニ而も被下候様ニと万福寺
願出則津ヘ申上ルしかれども是迄
佐兵衛様三十三回五十回御忌之節も何の御沙汰無之
候ニ付今度も被下物無之
享保十五戌年四月十三日
一大輪院様御三回忌御法事一夜別事被 仰付ル
此節藤堂喜右衛門組佐久間九郎右衛門義嫡子之忌中ニ而引籠
罷在候付御香奠之目録（ママ）ニ名をよけ追而忌明之節
御香奠上行寺へ進納也
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雲州
一大膳様御元服之事享保十五戌年正月廿三日也
享保十五戌年
一水戸宰相様四月七日御逝去依之津ゟ慎之義
申来爰元
鳴物 四月十四日ゟ廿日迄七日之内
停止
武芸 十四日ゟ十六日迄
普請作事 三日之間停止
右慎之内四月十五日之御礼無之則普請奉行
□而夫々
□達いたし候様ニと申聞候
但享保五子年九月
松姫様御逝去慎之内十月朔日之御礼無之格也
廿八日ニハ未触不申内也
一普救類方東医宝鑑等之義被
仰出御家中夫々相触候ハ享保十五庚戌年
三月四日也
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享保十五庚戌五月
一御大名方御参勤来春ゟ如前々ニ可被
仰付且又百分一米も来年ゟ御免可被
仰付趣於江戸松平甲斐守様御留守居へ被
仰聞其段津ゟ申来御家中触ハ月番
一人ツヽ 御城へ呼寄申聞スくわしく触帳ニ
在之
但御書付写一通 夫々渡之
江戸御留守居言上之写一通
一金銀銭札遣候儀いたし来候所々ハ勝手
次第ニ札遣ひ可仕旨
公儀ゟ御書付出町郷中ヘ申達候ハ
享保十五庚戌六月也
御家老役
一藤堂数馬果候者享保十五戌七月廿八日也
依之御家中斗屹度なく三日之間鳴物音曲
相慎候様ニ触之尤普請作事ハ無構候
厶右ニ付 殿様迄へ番頭高知いが大和加判奉行
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籏奉行ゟ仲間／＼連名ニて御機嫌相伺尤采女
兵庫ゟ銘々伺之
一御女子様御対面所ニ而御出生者享保十五
戌七月廿七日之夜也依之
殿様江御祝儀御肴父子ゟ一折充差上之
尤殿様幷貞性院様付ヘ御悦申上ル
享保十五戌年
一尾張中納言様十一月廿六日江府ニ而
御逝去被遊候ニ付前之格ニ夫々
相触ル
三日ゟ五日迄 三日之内武芸普請
作事相慎候へ
三日ゟ九日迄 七日之内鳴物音曲
相慎候へと
右之通御家中町郷中へも夫々相触ル
享保十五戌年
一御家老藤堂半蔵十二月二日夜道中
四日市ニ而相果候ニ付戌春寿光院
死去之格ニ慎触遣之
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鳴物音曲 四日ゟ十日迄七日之内相慎
普請作事武芸不及
遠慮
右ニ付殿様江為伺御機嫌采女方ゟ
江戸飛脚五日朝ゟ差立ル兵庫ゟ便状上ル
尤仁右衛門も飛脚差上候付道中一所ニ差下ス
厶鑓奉行以上ゟ右伺として群々連状
江戸へ差上ル采女ゟ飛脚遣之
厶鑓奉行已上寄合小組外諸役人
為伺登城其段江戸ヘ申上ル
厶組附支配之者共其頭々江罷出ル
右之通夫々相触之
享保十五年戌年
一一宮祭礼十二月九日此節半蔵忌服
御請被成候ニ付御家中ゟ人馬鑓出不申候
事
享保十五戌年十二月十八日申渡ス
一卯年拝借酉年ノ拝借当戌暮
返上金両年拝借有之面々卯年
拝借御差延卯ニ無之面々ハ酉年
拝借御差延来亥暮ゟ返上可仕
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之旨被仰出委書付ハ戌十二月十八日
之御判物帳ニ記之
厶右御家中独礼已上不残城江呼寄候而
申聞ス
厶右為御礼御家中登城有之
享保十五戌年十八日 江府被仰付
高治公
一侍従御任官被成尤津ゟ同廿三日附
ニ申来ル依之御家中町郷中ヘ相触之
厶右為御悦
厶 采女ゟ 御肴一種
樽 歩行使者上ル
厶 兵庫ゟ 御肴一種 便状
厶 宮内ゟ 昆布一折
干鯛一折 馬廻リ使者
御樽代五百疋
厶 番頭ゟ 上物なし 催相飛脚一人
厶 高知 いか大和
加判奉行 籏奉行 鉄炮頭
鑓奉行 催相飛脚 上ケ物なし
厶 寄合 京大坂留守居諸役人 鉄炮役
山中佐忠 右同断
厶 組附侍共 組頭惣連状 国附儒医
馬役 右便状
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厶 鰹節千 伊賀附侍共
大樽十
一枚目録
右之通夫々申付ル
厶采女方ゟ之歩行上村左野右衛門廿八日発足
正月六日江戸着道中いかゟ九日ふり
津ゟ八日ふり四日市ニ而出合申談一所ニ下着ス
右為御礼津ゟ藤堂監物京江罷越ス
一殿様御上国初而五月十一日久居御出
被成
厶大膳様六月三日馬場御屋鋪江御入
被成
享保十六亥年也
一切支丹本人山田権左衛門事公儀宗旨奉行
より相渡候委細享保十巳十月廿日
申候行事有之
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一成瀬平馬弐百御加増被下加判老中ニ
被仰付小身故役料三百表被下屋敷
石田八左衛門屋敷被下候ハ
享保十六亥年五月廿五日也
兵庫方ゟ采女ヘ申遣之例之格ニ
御家中名張京大坂古市ヘ相触之
一右跡役伊賀加判奉行葛原半大夫
被仰付候ハ同月同日也
享保十六辛亥年五月十八日也
一梅原勝右衛門立退候ハ右之通也又
廿二日ニ立帰り候ニ付其儘勝右衛門屋敷
差上津江申上梅原頼母江御預ケ
被成候ハ同月廿八日也一家共差扣も
同日御免
一厄害之者共ハ一家共方ヘ引取候様申聞ス
一享保十六辛亥五年御上国ニ付兵庫
致参津四月卅日参津
六月十三日罷帰ル
原本の画像を見る
右之節請取帰候御書付左ニ記之
十一日ニ御礼
加判奉行共ヘ 御直御意覚
申聞せ置候事
仁右衛門
采女
年寄共
家来者町方郷中之役人共と爾来
縁組仕間敷候事
厶右役人町年寄大庄屋ト津方書付ニ見ヘ申候其時ニ至
可致吟味哉之事
上ニ付札普請奉行ヘ申聞候様ニ可致事
享保五子八月三日被 仰出
三日 廿一日 廿七日
右三日是迄御家中猟事相慎候ヘ共
自今ハ不及慎候御正当月ハ差扣
候様可仕事
享保七寅六月八日被 仰出
八日 廿日 廿四日
右三日是迄殺生 御制禁ニ有之候ヘハ
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向後ハ江戸ニ準し御構無之
併往還筋ハ致遠慮候様ニ相心得
可申候事
一備前様城和御分知ニ引分被遣候ハ
正徳三巳年四月前後之所ニ委記之
一御家中江倹約之儀御書付ヲ以被 仰出
大身小身いつれも綿布着用之事
幷御借し人之定一宮祭礼之出馬等止候事
くわしくハ御判物帳ニアリ
厶宮内勤候事減少同断
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右筆方