木造僧形坐像

木造僧形坐像


木造僧形坐像 画像
【指定区分】国指定
【種別】彫刻
【所在地】富永
【指定年月日】大正2年4月14日

解説

鎌倉期の寄木造の彩色像である。僧頭、老体痩顔で眼は木眼、僧衣に袈裟を着し、結跏趺坐している。右手は臂を曲げ、掌を上にして膝の上に置き、左手は同じく掌を上にして四指を曲げている。両手とも持物があったと思われるが、現在は紛失している。全体に彩色されていたようだが、今は顔・胸・両手が黒色で、他は木素地である。頭部を写実的に表現する一方、胴体部は大胆に衣文を省略し、一種無機的に表現することで人物の個性を面相部に集中させる技法を用いている。
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