唐冠形兜

【指定区分】 | 県指定 |
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【種別】 | 工芸品 |
【所在地】 | 上野丸之内 |
【指定年月日】 | 平成6年3月9日 |
解説
戦国末期に流行した変わり兜で、古代中国の冠を模したものである。兜鉢と、平小札を紐でおどした錣は、いずれも錆下地黒漆塗で、兜鉢の頂上背部に木製錆下地黒漆塗の巾子を装着している。特に工夫が凝らされているのが、纓に見立てた木製黒漆塗の後立で、1枚の全長は88.4㎝を測る。豊臣秀吉所用のものを藤堂高虎が拝領し、さらに高虎から藤堂玄蕃家累代の軍功を賞して玄蕃家に与えられたと伝わる。昭和54年(1979)に当時の上野市に寄贈され、現在は伊賀文化産業城で展示されている。