旧楽音寺大般若経
【指定区分】 | 市指定 |
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【種別】 | 書跡・典籍・古文書 |
【所在地】 | 長田 |
【指定年月日】 | 平成21年12月25日 |
解説
坂之下に所在した楽音寺に伝えられた大般若経である。全600巻のうち8割以上が残存し、その大半が平安期の書写である。第20・212巻には、天平19年(747)に僧玄昉の追善のため弟子善意が書写した経を藍本としたことが記され、第267・268巻には永治元年(1141)の書写年、比叡山東塔南谷の蓮台房で書写されたことが記されている。この大般若経は文和3年(1354)頃まで東近江市に所在する安楽寺が所蔵し、その後は同市内の善勝寺へ移管されたことが奥書などから確認できるが、楽音寺への伝来経緯は不明である。