御墓山窯跡出土宮殿形陶製品

御墓山窯跡出土宮殿形陶製品


御墓山窯跡出土宮殿形陶製品 画像
【指定区分】県指定
【種別】考古資料
【所在地】緑ケ丘本町
【指定年月日】平成14年3月18日

解説

御墓山古墳(国指定文化財)の南西にある御墓山窯跡から出土したもので、小型仏像や経典を納めた厨子的なものを模したと考えられる。基底部には基壇を表現する突帯があり、正面には縦23cm、横19cmの入口が設けられ、片開きの扉が装着できるように意図されている。屋根は入母屋に作り、上方に張り出した棟の両端に鴟尾が載せられ、四隅の軒下には3ヶ所半円状に切り取り、斗栱の表現がなされている。極めて特異な形状で、7世紀後半のものとしては全国的にも類例がなく、伊賀地域の仏教の受容を知る上で貴重な資料といえる。
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歴史探訪 御墓山窯跡出土宮殿形陶製品