下郡遺跡出土木簡

下郡遺跡出土木簡


下郡遺跡出土木簡 画像
【指定区分】市指定
【種別】考古資料
【所在地】緑ケ丘本町
【指定年月日】令和2年3月24日

解説

下郡遺跡は、弥生後期から中世までの複合遺跡である。木簡は、伊賀地域初の古代の木簡出土例として、昭和53年(1978)の発掘調査で奈良・平安期の井戸から出土した。下半部が転用のため薄く削られ、墨書の判読が困難であるが、上部に「沓縫阿備麻呂」なる人物名、祖の出納に関わる「出可祖稲七束四把四分」の文字、さらに「延暦」の年号が確認できる。下郡遺跡周辺は、古くから郡家の推定地とされ、木簡も沓縫阿備麻呂が郡司に提出した徴税の記録と考えられる。
目録を見る
歴史探訪 下郡遺跡出土木簡