垂園森と哀園森

垂園森と哀園森
テーマ和歌の国 伊賀
見どころ・解説 垂園森は、『歌枕名寄』などに見える歌枕で、田に囲まれたところに古木が茂っています。『枕草子』にもその名が見えます。もとは「誰其の森」の意で、森のなかの誰其神社では、大物主命を祀っています。
 哀園森は、垂園森から約500m北にある、やはり田に囲まれたところに古木が茂っています。『歌枕名寄』に「垂園森」とともに歌枕として掲載されます。
 この二つの森は、古くは一体の大きな森であったと考えられています。伊賀蕉門の高弟土芳の発句「打ならび月見るやうな二つ森」(『蓑虫庵集』)は、垂園森と哀園森の間にのぼった月を詠んだものです。
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