長楽山廃寺跡

長楽山廃寺跡
テーマ壬申の乱と古代の伊賀
見どころ・解説 長楽山廃寺跡は、伊賀国分寺跡の東側160mのところに位置する国分尼寺跡です。東西145m、南北160mの範囲に、高さ1m程度の築地基壇状の土塁が残ります。その内側に南北に中軸線をそろえた基壇跡があり、金堂・講堂跡とされています。金堂は桁行5間(62尺)×梁間4間(40尺)、講堂は桁行5間(59尺)×梁間4間(40尺)の規模が想定されています。
 なお、国分寺跡周辺に広がる西明寺遺跡で行われた発掘調査では、方位を北に揃えた掘立柱建物が複数検出されていて、奈良時代の須恵器や土師器、「寺」と刻書された土師器皿などが出土しています。伊賀国分寺跡・長楽山廃寺跡は、寺院全域が良好に保存されている国分二寺跡であり、全国的にも貴重といえる遺跡です。
所在地
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長楽山廃寺跡 所在地
上野エリア 長楽山廃寺跡
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