東山古墳

東山古墳
テーマ古代の首長と古墳文化
見どころ・解説 伊賀市北部を東西に貫流する柘植川と、その支流である河合川の合流点を南西にのぞむ丘陵端に築かれた古墳です。中世において城館の一部に転用されていて、墳丘が改変されていることも想定されますが、発掘調査の結果、平面が楕円形をした、長径21m・短径17m 程度の古墳であることが判明しています。
 墳丘には葺石や埴輪は見られず、墳丘のほぼ中央に主軸を北東―南西に向けた長さ6.9m、幅2.3mの墓壙を設け、その北東よりの箇所に割竹形木棺を収めた痕跡が見つかっています。木棺の頭位付近から、銅鏡・銅鏃・鉄剣・鉄鏃などが出土し、足元付近から土師器の高杯、器台が出土しています。また、頭位側の木棺小口外には鉄斧が副葬されています。
 銅鏡は「作竟自有紀青龍在左白虎居右東王公西王母長保」の銘帯を有する四獣鏡で、後漢鏡とされます。また、出土した土師器は4世紀中ごろのものであり、伊賀最古級の古墳であると言えます。
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