テーマ | 古代の首長と古墳文化 |
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見どころ・解説 | 柘植川右岸の丘陵上に立地する古墳群で、前方後円墳、円墳、方墳とさまざまな形の古墳が群中に見られます。尾根上に連なる古墳群は、2つにグルーピングすることができ、西を外山古墳群(21基)、東を鷺棚古墳群(6基)と呼び、両古墳群中の中核となる2基の前方後円墳を含んでいます。 この中で一番高所に築造され、全長62mと規模の大きいものは外山1号墳であり、平坦な丘陵上に盛土により墳丘を成形した様子がうかがえ、4基の陪塚も同じ平坦面に近接して築かれています。次いで規模が大きいのは全長59mを有する鷺棚1号墳で、一辺16~18mの方墳を陪塚として従えています。この2墳に比べると、同じ前方後円墳であっても外山3号墳(全長37m)・鷺棚2号墳(全長45m)は一回り小さくなります。 各古墳の築造時期は、墳丘から表採される埴輪片により判断すると、鷺棚1号墳→外山1号墳→鷺棚2号墳の順に、5世紀後半から6世紀前半にかけて築造されたようです。外山古墳群においては横穴式石室を有する古墳が見られることから、古墳群の造営は6世紀後半まで続いたようです。 |
所在地 (クリックすると地図表示) | 阿山エリア 外山・鷺棚古墳群 |
現況写真・図面 (クリックすると拡大表示) |