テーマ | 伊賀の近代建築 |
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見どころ・解説 | 伊賀市北部、丸柱にある長谷園は、天保3年(1832)創業の伊賀焼窯元として知られています。大正館はじめ、主屋、展示室、工房など多くの建物が国登録文化財となっています。 主屋は、住宅敷地の東よりのところにある寄棟造茅葺きの建物で、棟上と下屋に桟瓦を葺いています。玄関より東側は土間、西側の座敷部分は3部屋を2列に並べて南・西・北に縁を廻らしています。南西隅の主座敷は庭に面していて、床や欄間の設えも品格があります。住宅敷地には主屋のほかに別荘・離れ、蔵があり、それを囲むように塀が巡り、南側に門が開口しています。 住宅地敷地の東側から南側に並ぶ展示室1~3、住宅敷地の南側にある工房、南東側のやや離れたところにある体験工房があります。いずれも明治期から大正期の木造瓦葺の建物群です。 体験工房の北側には、かつて事務所として活用されていた大正館があります。間口4.0m、奥行き4.5mの木造平屋建ての切妻造です。外壁は下見板張り、窓はガラス入り引違窓、妻側の入口の庇はアーチ状となり、中央に飾窓が設けられるなどモダンなつくりとなっています。 なお、大正館の奥には近世の連房式登り窯があります。天保3年(1832)の創業時のものとされ、幅は4.5~6.7m、高低差9.6m、全長34mを測り、3寸勾配で15の燃焼室があります。 |
所在地 (クリックすると地図表示) | 阿山エリア 長谷園 |
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長谷園大正館・登り窯・主屋ほか