伊賀文化産業城

伊賀文化産業城
テーマ伊賀の近代建築
見どころ・解説 伊賀文化産業城は、昭和10年(1935)に川崎克が私財を投じて建設した建物です。伊賀の文化と産業の振興と発展を願い、伊賀文化産業城と名付けられ、産業物産、歴史文化に関連する文物を展示することを企図して建てられました。
 建物は、藤堂高虎が建設した国史跡上野城跡の天守台に建つ木造3層の大天守と2層の小天守からなり、両天守の間には高麗門が設けられています。外観は漆喰塗りで屋根は本瓦葺き、四面に唐破風や千鳥破風を各所に設ける美しい姿をしています。1層・2層は、桁行3間(10.88m)、梁間2間(8.92m)の身舎に、1層目は9尺6寸あまり(293.6㎝)、2層目は5尺弱(148.5㎝)の廂部分が付きます。3層目の格天井には、横山大観や近衛文麿、宇垣一成など当時の著名人による書画があり、芸術性と当時の川崎の幅広い交流と人物を示すものといえます。また、内部には展示品があり、1・2層目に藤堂藩政や伊賀焼など、伊賀の歴史や伝統産業に関する文物が展示されています。
 伊賀文化産業城は、伝統的な木造建築による大規模な記念建築であるとともに、近代和風建築として注目される建造物です。
所在地
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上野エリア 伊賀文化産業城
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