上野市上水道水源地送水機関室

上野市上水道水源地送水機関室
テーマ伊賀の近代建築
見どころ・解説 上野市上水道水源地送水機関室は、小田町の服部川にほど近いところに位置します。昭和11年(1936)に三重県下で5番目となる上水道が完成しました。服部川の伏流水を水源とし、この機関室から上野公園内の配水池に送水して、市内に配水するもので、給水人口は3万人と想定されていました。
 水源地施設の中心部分である送水機関室は、桁行11.22m、梁間7.89m、軒高5.4mの軒高の高い平屋建ての建物です。鉄筋コンクリート造、外壁は腰を切石貼として、その上部はモルタル塗、屋根はスレート葺きとなっています。正面にはポーチ風の玄関上部をバルコニー状とし、窓の上部を半円アーチとするなど、洋風意匠でまとめています。
 上野運動公園の傍らにひっそりと建つこの建造物は、近代上野町の産業経済や市民生活を支えた施設といえます。
所在地
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