1.箱式石棺蓋石
2.石棺内人骨検出状況
飯塚市鹿毛馬に所在し、鹿毛馬川左岸の標高約40mの丘陵上に立地する。昭和36年、福岡県教育委員会よって発掘調査が実施された。当時、この古墳は経塚であると思われていたが、古墳であることが判明して「きょう塚古墳」と呼ばれるようになった。
墳丘は径14m、高さ1.3~2.0mの円墳で、埋葬主体部は箱式石棺である。この箱式石棺には2枚の板石が蓋石として架かっており、この2枚の蓋石にそれぞれ縄掛突起がみられた。石棺内には人骨1体と鉄製品の大刀2、刀子、鉸具が出土した。人骨は鑑定の結果、熟年男性であることが明らかとなった。大刀のひとつには柄の部分に鹿角製の刀装具が残っていた。
古墳の築造時期は出土遺物から5世紀後半と考えられる。
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