64 烏尾遺跡

1.全景

1.全景

2.竪穴住居跡群(古墳時代)

2.竪穴住居跡群(古墳時代)


 飯塚市鹿毛馬に所在し、鹿毛馬川上流右岸の標高約30~32mの河岸段丘上に立地する。平成12・13・15・16年度に開発工事に伴い旧頴田町教育委員会により発掘調査を実施された。発掘調査により、主に古墳時代と中世の集落跡が確認されている。
 古墳時代の竪穴住居跡は4~6世紀代のものが28棟確認されている。4世紀代のものはベッド状遺構を伴い、5世紀代のものは他の時期に比べ規模が大きくなり、6世紀代のものはカマドを有するといった住居構造の変遷を把握することが出来る。
 中世では12~13世紀代のものと推定される掘立柱建物が43棟確認されている。旧筑前国と旧豊前国を結ぶ烏尾峠の麓に位置していることから、交通の要衝という地理的要因を背景に中世の集落として発展し営まれたと推測される、
 また、縄文時代早期の落とし穴が撚糸文土器・押型文土器とともに確認されている。
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