調査状況
飯塚市鯰田に所在し、立岩丘陵の東北部にあたる標高約60mの丘陵斜面に立地する古墳時代後期の横穴墓群である。昭和55年度、開発工事に伴い飯塚市教育委員会が主体となって発掘調査を実施した。横穴墓は南北に延びる丘陵の東西斜面に確認され、69基の横穴墓が調査された。
横穴墓は墓道を共有する27群が確認され、これらは更に幅広い土堤状の隔壁により6つのグループが想定されている。単室墓が大半であるが、複室墓が10数基みられる。これらの横穴墓は、出土遺物から6世紀後半~7世紀前半に造営されたと考えられる。
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