調査状況(石室入口)
飯塚市川島に所在し、遠賀川中流右岸の立岩丘陵の北西部にあたる標高40mの丘陵上に立地する川島古墳群(円墳13基)を形成する古墳のひとつである。
1号墳は発掘調査を平成5年度に飯塚市教育委員会が実施している。墳径17m、高さ2.8mの円墳で、埋葬主体は複室の横穴式石室である。幅2.6~2.9mの周溝を有しているが、石室開口部まではめぐっておらず、その平面は馬蹄形を呈するものと推定される。玄室奥壁に石棚を有し、11号墳と類似した石室構造を呈している。石室及び前庭部から須恵器・不明鉄器が出土している。築造時期は6世紀後半頃と推定される。
平成8年に飯塚市指定史跡となり、現在は川島古墳公園の中で整備されている。
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