159 池田横穴群

調査状況

調査状況


 飯塚市菰田東に所在し、嘉麻川と穂波川が合流する付近の標高30m前後の丘陵斜面に立地する古墳時代後期の横穴墓群である。昭和36・37年度(丘陵西側斜面)と昭和51・52年度(丘陵東側斜面)に発掘調査が実施され約50基の横穴墓が確認されている。
 横穴墓は単独で築造されるものもあるが、2基1組で構成される横穴墓が多く、また羽子板状の前庭部を共有しながら複数の横穴を穿つものもある。1号横穴墓からは、多量の須恵器、玉類、鉄刀類とともに金銅製透彫飾金具、金銅製頭椎柄頭、金銅製圭頭柄頭、壺鐙が出土しており、横穴墓を造営した集団の中でも有力者の墓と推定される。
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