調査状況(石室入口)
飯塚市綱分に所在し、庄内川右岸で関の山から西に延びた丘陵の支丘である標高約39m、周辺の水田面との比高差12mの独立丘陵上に立地する古墳時代後期の古墳である。丸山古墳が所在する丘陵には、他に石蓋土壙墓3基、箱式石棺墓2基、小石室1基、横穴墓6基の所在が平成9・10年度の発掘調査で確認されており、これらの遺構と丸山古墳を含めたところで総じて「赤松遺跡」と呼称されることが多い。
丸山古墳は墳径12~14.5m、高さ2.2mを測る円墳で、周溝を有している。埋葬主体部は単室の横穴式石室で、玄室は歪みの多い正方形の平面を呈する。玄室の全長2.5m、幅1.85m、高さ約1.1~1.2mと測る。出土遺物は須恵器、土師器、鉄製品の馬具である。
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