石灰窯
飯塚市入水に所在し、関の山の西麓に立地している。関の山は石灰石を豊富に含有しており、これを煆焼(石灰石を加熱して熱分解を起こさせる熱処理プロセスのこと)して、石灰を製造いていた石灰窯が数カ所あった。
入水石灰窯は昭和14~15年に山の斜面を利用して築かれた石灰窯で、生石灰を製造していた。窯は直径2m、高さ8~9mで、内部は耐火煉瓦を使用して築かれている。
戦時中には肥料不足のため需要が多く、石灰の製造販売は繁栄したといわれている。しかし、終戦後になると化学肥料が普及したため、昭和22~23年頃に廃止された。
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