巻三

自著 今治藩史 三 自宝暦至享和

[江戸中期(1751~1788)]

宝暦元辛未年 総社川瀬替河上氏功多シ

四月十五日 世子定温公妾服ノ女生ル

壬六月 大風雨洪水高汐 (御証文扣)

九月十二日 雹降ル

宝暦二壬申年五月八日 定郷公本門寺御参詣

同七月廿九日 世子定温公妾服ノ男生ル

八月晦日 大風雨届アリ

宝暦三癸酉年六月 座当瞽女施物定書

[宝暦三癸酉年九月廿九日  御直筆ヲ以テ被仰出候、]

十一月五日 世子定温公御妾服出生

十二月十三日 外桜田御門番被蒙仰 (御証文扣)

宝暦四戌二月 今治藩触書大割役村負担ノ制 (国文村庄屋舊記)

宝暦四戌十一月 日雇人取締事

閏二月六日 定郷公大坂加番

[八月十五日  世子主水正様駿河守ト御改メ御伺済(御証文扣)]

宝暦五亥八月 鉄御門御張出左之通

[  風雨旱魃虫付等ニテ御損毛届如左、]

宝暦六子年正月 被仰出書写

五月十五日 外桜田御門番拝命 (御証文扣)

二月 日 今治城御本丸初諸処石垣孕御修補願有 (同上)

九月 領内御人数高御書上アリ (同上)

宝暦七丑七月 定ノ事 (国分村庄屋旧記ニヨル)

宝暦七丑年七月 定メラル

此年ヨリ 町口番所建替修覆ノ事

[日吉村青木社倒ル、]

六月十四日 外桜田御門番ヲ命セラル (御証文扣)

[御広間江出居ル御壁書左之通]

宝暦七丑八月 郷方ヘノ触書写

[宝暦八戌寅年正月九日  去秋領分御損毛ニ付、]

宝暦八戌寅八月 定

宝暦九己卯年 過料制度 (今治藩士堅田氏舊法令留)

同年ヨリ 具足祝被下方

閏七月十三日 定基公卒ス (系図之写ニヨル)

宝暦九卯十二月 村法ヲ置カル

宝暦十庚辰年正月九日 吟味講触

[宝暦十庚辰年二月十日  (御証文扣)公家衆増正寺御参詣ニ付、]

旱魃虫付

同年十月五日 寺町川支配替り

同年 当時家老以下役人名

宝暦十一巳四月廿五日 徳川将軍御上使御巡見今治御通(上申扣国分村ニ写)

宝暦十一辛巳八月十一日 二ノ丸火ノ御番被蒙仰 (御証文扣)

同年 今治藩参勤木曽路泊昼数ヲ定

[  城下松村支配替リ]

宝暦十二壬午四月十一日 定温公卒ス (藩主家系ニヨル)

農馬價

八月 暴風雨損毛惣高合二万千百四十一石九斗四升八合

九月 御領中人数高四万九千七百五十人 (御証文扣)

六月十二日 増正寺御霊屋御参詣御固被蒙仰 (同上)

二月 当秋大坂御加番被蒙仰 (同上)

[四月七日  就御病気大坂御勤番御免之願書被書出]

宝暦十三癸未年四月十九日 定郷公卒ス

六月十六日 定休公家督相続

[十月ヨリ  町方茅屋ヲ改メサセ瀬堀役ヲ免サル]

十月十四日 増正寺御固有之 (御証文扣)

宝暦十四 明和ト改元甲申四月 筒打形賞與

[明和元甲申年二月  朝鮮人来朝ニ付……

[同五月十八日  御姉於富様、有馬遠江守様ヘ御縁組御願被差出、]

同四月廿日 上野御固御勤 (御証文扣)

同六月 大手組御防被蒙仰 (同上)

[同十月二日  御分家松平伯耆守御病気御差重ニ付、]

明和二酉 松山藩ヨリノ使者馳走人ノ事

十一月 御船手大工水主加扶持ノ事

同年六月六日 麹町御上屋敷裏門出来ノ御届有之 (御証文扣)

[明和二当夏  御領分風雨洪水高汐等ニテ、御損毛御届アリ、]

明和三戌四月 座当瞽女祝義定

[同戌年六月一日  吉十郎定奉公初而御目見被仰上、]

同十一月十六日 定奉公御袖留御整 (同上)

同月七日 附御領分当度秋旱魃御損毛御届左之如シ (御証文扣)

同十二月廿日 定奉公内膳正様ト御改メ (御用所日記)

明和四丁亥年閏九月五日 定奉公松平隠岐守定静公御女ト御縁組御願

[同十一月三日  定奉公御前髪執御伺書被差出、]

同十二月十六日付 当夏秋旱魃御損毛届如左 (御証文扣)

明和五戌子三月五日 当年御暇之御順年ニ付、御願被書出 (御証文扣)

四月十五日 御姉於富様有馬候ヘ御婚禮

五月四日 御舎弟幾五郎様御卒去、号霊諦院殿、江戸霊厳寺に葬ル

六月 定奉公御家督後初テ御在処ヘノ御暇御拝領 (同上)

明和五子九月 松山領八ケ村幕料トナル

明和六己丑年六月 御領分百姓公儀ヘ出訴ニ付、御渡之義有之 (御証文扣)

[六月廿八日  伊奈様ヨリ伊豫国絵図郷帳扣之儀御尋ニ付、]

月 日 御参勤トシテ御着府

月 日 桜田組御防被蒙仰

[八月廿四日  百姓八十八御手切吟味相片付候ニ付、]

十二月十二日 付当夏稲虫ニ付大風雨等ニテ御損毛ノ御届

明和七庚寅年二月 定府引越シ拝借

六月 日 御在所ヘ御暇拝領

当夏秋 御領分旱魃御損毛御届如左

明和八年二月 鹿池築工事ヲ起ス

七月朔日 江戸二の丸火ノ番被仰蒙

六月卅日 定則公生ル

七月廿一日 今治御城二ノ曲輪三ノ曲輪、外堀砂入浚御伺御願被書出

[八月九日  御領分当度照続キ、]

[九月十三日  来辰年日光御社参御留守中、]

十月十五日 定奉公御婚姻御整

十二月 日 御領分旱魃ニテ不熟御損毛御届如左

明和九年辰六月 触書ニ曰

三月 朝倉中村ヲ割テ二ケ村トス

八月 蔵番人失米自弁トナル

[ 光林寺祈祷布施ノ事 ]

安永元壬辰年二月廿九日 貞照院卒ス

[三月朔日  江戸大火御人少ニ付、]

[月 日  御当番御目付様ヨリ御居屋布坪数御内々御問合ニ付、]

三月廿五日 金之丞様生ル

六月 日 当年御暇不被下段被蒙仰

[十二月廿日  西丸御番所申送ノ儀不調法有之、]

十二月晦日 御目通御差扣被蒙御免 (御証文扣)、

[ 月 日  今治市中歩一運上始而申附、]

[安永二癸卯年二月十九日  西丸大手御門番御免、]

[三月廿七日  千代松様御丈夫御届、]

[閏三月三日  旧蠟御咎之西丸大手番頭朝山市郎右衛門、]

[四月三日  御分家松亀松様御病気差重ニ付、]

[四月廿二日  御妹於遥様、遠山近江守様ヘ御縁組御願(同上)、]

[七月七日  定休公御妾腹御男子御出生、]

[九月廿一日  来秋大坂御加番代之御願有之(御証文扣)]

[ 月 日  延享元年、御領分長須村(宇摩郡也)

[  今治町方歩一運上被始、]

[安永三甲午正月十日

[正月十九日  当秋大坂御加番代之願有之(同上)]

[三月十日  有栖川宮様増上寺御参詣之御固被蒙仰(同上)]

月 日 御在所ヘノ御暇拝領

[八月 日  御領分人高御届有之、]

十月四日 於銜様生ル

[十一月  今治籔(今ノ今治町大字室町裏通ニアリシ籔ナルベシ)]

同午年二月廿三日 郷方ヘ諸用認様並諸費ノ定メヲ改正セラル

同年同月 従公儀被仰出虚無僧躰ノ者取締

[十月  一近年浪人抔トヤ、]

安永四未二月朔日 触書二

過料役覚

安永四未十二月 頓田川瀬替起工 (国分村庄屋家旧記ニヨル)

安永五丙申十月 御年貢米取締触

安永六丁酉正月 御触

二月 御触

[  今年ハ田地養水欠乏植ラス田多シ、]

安永六丙年九月 公儀触

安永七戊戌七月 公儀触朝鮮種人参一手売捌ノ事

安永七年十月 穢多非人取締ノ事

安永八亥八月 御料境木改代官代ル

安永九庚子八月 御触 (米価下落ニ付取締)

天明元辛丑年四月 御触書

天明元丑年五月 御触書

天明二寅三月二日 御門触裏御門ヘ左ノ通渡ル

天明二寅十月 御触 (今年大割役半減ノ事)

天明三卯八月 御触書 (貢米納方取締ノ事)

天明三癸卯八月 御触書 (飢人取締ノ事)

天明四甲辰正月 御触書

仙台通宝鋳造ノ事 (国分村庄屋旧記公儀触ニヨル)

正月 今治藩出府下行ヲ定メラル

同年辰極月十日 人殺罪人処分穢多ノ事

同年七月 定 (品々代米渡方及帳簿取扱ノ事)

同年八月 領分境杭立替ル

天明五巳年四月廿三日 青三位松命名ノ事

天明六丙午二月 公儀御触書

同年午九月 公儀御触 (山草薢食物ニ製ス)

天明六丙年十二月二日 光林寺住職定順法師遷化ス

天明七丁未年正月十四日 領内座頭共ヘ被下方ノ事

同年未正月 御触書 (凶作ニ付節倹方ノ事)

天明八丁申三月 触書 (役人仕出シ役補分)

公儀御触 (博奕、酒造外)

公儀御触 (広東人参売勝手)

御触 (風俗糺方)

天明八丁申四月 公儀御触 (二朱判通用丁銀吹立)

同年申八月 代官所触 (年貢米取立仕拂取締ノ事)

[江戸後期(1789~1804)]

寛政元年己酉三月 公儀御触書 (農家節倹ノ定度)

同年酉九月 御触 (徒党ノ禁)

同年酉三月 覚 (凶作上下一般倹約ノ事)

覚 (商人村々立入事)

席触 (折銀割銀焼銀上納方ノ事)

席触

七月 無量壽院ノ事

寛政元 旱魃

今年 今治町大翁寺焼失ス

十二月 奉公人給米ヲ定メラル

囲籾之事

寛政四子年 島方村々畝高戸数 (島方代官所支配ニ属故ニ入)

寛政二戌二月 公儀御触 (諸物価高直ニ付引下ケノ事)

同年戌四月 御触書 (魚類沖合他所売停止)

寛政二庚戌四月十六日 御触書 (藩主御家督ノ事)

十二月廿八日 蔵敷八幡普請等ノ事

同年戌年四月朔日 定剛公家督

同年戌七月 公儀御触人数人相書

寛政二庚戌十二月 御直書ヲ以テ士族以下風俗矯正御触

寛政三辛亥五月 朔望五節句着服ノ事

[  御留主年諸願ノ事(藩士堅田ノ法令留)]

寛政四子正月廿三日 士族鉄砲殺生ノ事

同年子七月廿一日 江戸糀町上御屋敷類焼

同月廿六日 大風稲作被害多シ

同年八月 右ニ対シ御触出

同年子十月 米拵籾種精撰ノ事

寛政四子十月 御年貢米取締ニ付テ勘定所ヨリ村々庄屋組頭共ヘ

寛政四年子十月 年貢米検査之事

寛政五年丑正月十五日 異国到着ニ付テ

村々庄屋印形ノ事

寛政六年甲寅六月 公儀御触書

九月 俵製

寛政七年乙卯五月 犬塚池新築工事被仰出

同年ヨリ 農家ヘ籾ヲ積置カシム

同年卯年 稲作虫害駆除鯨油ヲ注事始ル

寛政九丁巳九月 公儀御触書 (貸借金銀処分ノ件)

寛政十年午歳 大濱八幡宮造営 (扣書写)

寛政十午年七月廿六日 士分御礼

同年午十一月 御触書 (虚無僧山宿取締ノ事)

同年 藩士願指令ノ事

寛政十一年未正月 御舟奉行ヨリ伺大目付ヨリ指示ノ件

寛政十一年己未三月 御触書 (御勘定所御帳ノ写シ)

[同年  京都二条殿家臣、]

同年己未五月八日 海鼠改ノ為、各藩順浦

寛政十一年己未六月 公儀御触 (芝居其外見セ物等禁止ノ事)

同年己未八月 石灰売捌方ニ付公儀御触書

[  一向後早稲中稲晩稲共、]

御凶事猟師留之事

寛政十二庚申正月元日 年頭献上物ノ事

十二月十四日 御法事等ノ節施米ノ定 (藩士岩崎旧記ニヨル)

寛政十三酉二月 国分寺本堂落成

享和元酉五月朔日 定

[同年辛酉十二月  御触書左之通有之、]

同年十二月十六日 作方出精賞美

享和二戌二月廿三日 天満宮御年祭

同年 龍岡村分村トナル (今治藩御用所日誌写、永頼見分録)

士分役儀神文ノ事 (藩士目附岩崎記録、同家保存)

享和三年亥閏正月 御触書 (凶作ニ付御家中農業取締ノ事)