巻六十五

国府叢書

松山往来

新歳之嘉祥(孟春十五日)

従是可申述之処、芳札到来(端月廿三日)

餘寒漸退(仲春七日)

御礼令披讀(如月九日)

春雨徒然ニ相暮候(暮春十日)

如来意所々花盛難黙示は此節(弥生十二日)

此間は御物遠打過(首夏十五日)

只今従是可申入令存候處(孟夏十七日)

梅雨催晴積欝漸披(仲夏十八日)

美墨拝誦、弥御無異之由(皐月十九日)

甚暑之節(季夏廿日)

如仰酷暑(林鐘廿一日)

残暑今以雖不退(孟秋十四日)

如来喩尓来疎闊之至(夷則十六日)

秋も中半ニ相成(南呂十二日)

御使札忝存(桂月十六日)

菊花漸開報佳節(晩秋廿四日)

芳翰奉謹誦(菊月廿六日)

態と令啓達(初冬十八日)

良久絶音問(小春廿日)

一翰奉呈(仲冬廿一日)

去頃預御礼(黄鐘廿四日)

厳寒之節(暮冬十六日)

御懐敷存(臘月廿日)