石置き屋根

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カヤ屋根は棟が高いが、板屋根はあまり高くなく屋根の勾配もゆるい。クリの材を割った屋根板を並べて葺き、押さえの細い木(やわら)をのせ、その上へ人の頭ほどの平らかな石を重しに置く。
石置き板屋根 伊那市手良 昭和38年7月

 
小野宿 上伊那郡辰野町小野 昭和36年10月
合掌(がっしょう)の上に雀おどりがついている。その下に懸魚(けぎょ)も見える。二階一部と三階が出桁(だしげた)になっている。濡れ縁がそのまま残っている。

 
板屋根 伊那市長谷市野瀬 昭和34年7月
伊那谷では萱屋(かいや)であった民家の棟高を低くして板屋根に改めるのが普通であった。それは村でも裕福な家でできるといったことから、板屋根の家の屋号に「板屋」とついているなどほほえましい。

 
石置き屋根の民家 長谷村浦 昭和50年3月

 
板へぎ包丁 伊那市富県新山 昭和46年2月

 
柿葺(こけらぶき)の槌 伊那市富県新山 昭和46年2月

 
屋根板へぎ 伊那市富県新山 昭和46年7月
栗の材を割って一定の厚さにへいで、屋根板を作る。

 
屋根板へぎ 伊那市富県新山 昭和46年7月
屋根板をへいで揃えて束ねて、保存し必要な時に使う。