解題・説明
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下伊那郡天龍村坂部の諏訪神社の一月四日、夜を徹しての祭り。夕刻、下の森の火王社からお上りし、祭典のあと花の舞があり、湯立てと神楽がつづき、面(おもて)の舞となる。鬼の鉞(まさかり)と袮宜(ねぎ)のたいまつと切りあうたいきり面の舞につづき、天公鬼、小公鬼の舞などあり、水王様が出て湯を人々にかけ、火王様・翁(おきな)面・日月面・女郎面が出、海道下り・魚釣りの狂言風の所作が面白い。この祭りは古くは旧暦の霜月のころ行われた湯立て神楽である。 撞木杖をもった青公鬼面・天公鬼面の舞画像1。 たいきりとは松明(たいまつ)の火を切るの意で、面形(めんぎょう)の舞のうち最もはなやかなものである画像3。
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