解題・説明
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宮川駅は、明治26年12月1日阿漕駅からの終着駅として参宮鉄道株式会社によって開業した。駅舎は90mもあり、停車場面積も5haの広大なものであった。乗降者数において、開業当時の明治27年から30年末にかけては、松阪駅の約2倍の人数であった。しかし、明治31年になると、汽車が宮川の鉄橋を渡って山田駅まで開通したため、小俣の繁盛は4年で終わりを告げた。/それから25年が経過し、大正10年11月10日から宮川モスリン(株)が設立され、大正11年3月から工場建設が始まるにつれ、駅に活気が戻り、13年1月から操業が始まると女子従業員の寄宿舎や居住もあり、宮川駅通りが賑わいをみせはじめ、駅から会社への道路整備とあいまって商店街が出現した。
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