泉大津市の誕生

泉大津市は、古代から和泉国と呼ばれた地域です。和泉国は3つの郡(大鳥郡・和泉郡・日根郡)からなり、泉大津市の地域は、和泉郡にあたります。この地名は、泉井上神社(和泉市府中町6丁目)に清らかな湧き水があったことに由来しているといわれています。 和泉郡はさらに、10の郷(ごう)からなります。そのうちの主に下泉郷と呼ばれるところに属する18の村が、現在の泉大津市です。 18の村の名称:下条大津村・宇多大津村・板原(いたはら)村・虫取村・長井村・辻村・穴田村・池浦村・宮村・豊中村・助松村・二田(ふつた)村・森村・北曽根村・南曽根村・千原村・尾井千原村・綾井村 1889(明治22)年に、町村制が実施され、これらの村は3つの村(大津村・穴師村・上条村)に合併されました。その後、1931(昭和6)年にさらに合併し、大津町となりました。 大津町は、1942(昭和17)年4月1日に市制施行し、大阪府下で8番目の市として、泉大津市が誕生しました。既に滋賀県大津市が市制施行していたため、旧国名である和泉国から「泉」の字をとって、「泉大津市」となりました。市制施行時の市の面積は8.20K㎡、人口は33,307人(男15,787人、女17,520人)世帯数6,487世帯です。

資料で見る泉大津のあゆみ

  • 昭和十七年版泉大津市勢要覧
  • 1942(昭和17)年に発行された冊子で、市の人口や面積などの様子をまとめたものです。表紙には泉大津市の主な産業である毛布工場が立ち並び、活気のあるようすがえがかれています。
  • 市制施行当時の市役所(市制施行絵葉書より)
  • 1980(昭和55)年に完成した現在の泉大津市役所です。地上6階、地下1階の建物です。
  • 昭和55年(1980)1月頃 旧市役所庁
  • 市制施行されたころの泉大津市役所です。もとは大津村役場であったところが市役所になりました。
  • 50周年記念タイムカプセル埋設
  • 1992(平成4)年に、市制施行50年を記念したイベントの様子です。市制施行100年の年に向けたタイムカプセルが、東雲公園に埋められました。
  • 市制施行70周年記オープニング式典
  • 2012(平成24)年に、市制施行70年を記念した式典が行われました。この時、泉大津市のマスコットキャラクター「おづみん」が誕生しました。
  • 市史紀要8号付図_泉大津市内字図
  • 1888(明治21)年の土地台帳をもとに作成された小字図です。小字(こあざ)とは、江戸時代に村の中の小さな集落や農地(畑・田)を示すためにつけられた地名です。その土地の特徴が地名に現れていることも多く、その場所がどのような土地だったのか調べる手がかりになります。
    地図の左下部の大字図は、江戸時代からの村の範囲と名称が書かれています。現在の町名につながる名称も多くみえます。